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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
第一巻
【第三十四話】
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ていく俺をよそに、話は進んでいく。
「幼なじみ……?」
そんな怪訝そうな声と表情で聞き返していたのは篠ノ之だった。
モシャモシャと口いっぱいにご飯を平らげる俺は、黙ってその様子を見ていた。
「あー、えっとだな。箒が引っ越していったのが小四の終わりだっただろ? 鈴が転校してきたのは小五の頭だよ。で、中二の終わりに国に帰ったから、会うのは一年ちょっとぶりだな」
篠ノ之に説明する織斑、二組の子も篠ノ之も、互いに不機嫌に見える。
そんな中、俺の頼んだ料理は、どんどんと空になっていき――。
「す、凄いですわね。あれだけあった料理が……」
「むぐむぐ……。そんな凄いことか?」
ひょいひょいと箸を進め、餃子を一気に平らげ――。
「ふぅ、残りの頼んだの取ってくる」
「ま、まだ食べますの?」
「はあぁ……。有坂くん凄いねぇ……」
感心しているのか呆れているのか、ただただ俺が食べ終えた皿を見ている女子たち。
セシリアも何度か見ていても、やはりいつも驚いているようだった。
「で、こっちが箒。ほら、前に話したろ?小学校からの幼なじみで、俺の通ってた剣術道場の娘」
篠ノ之も織斑の幼なじみ。
てか、二人とも幼なじみなのか……?
篠ノ之は、まあ何とかわかるが、転校生は違うような。
その理論でいくと、俺の幼なじみは100人以上いることになるがな、これが。
「ふぅん、そうなんだ」
転校生が、じろじろと篠ノ之を見ている中、俺はまた受け取り口まで用意されていた料理を取りに行った。
そして、またテーブルへと戻ると、何故か今度はセシリアと対立していた。
「わたくしの存在を忘れてもらっては困りますわ。中国代表候補生、凰鈴音さん?」
最初の方は遠くて聞こえなかった、俺は持ってきた残りの料理を更にテーブルに置いていく。
転校生の凰鈴音は、セシリアを一瞥したあと――。
「……誰?」
その一言を聞いた、セシリアの顔が段々と赤くなっていきながら――。
「なっ!? わ、わたくしはイギリス代表候補生、セシリア・オルコットでしてよ!? まさかご存じないの?」
「うん。あたし他の国とか興味ないし」
「な、な、なっ……!?」
言葉に詰まりながら、セシリアの顔は怒りで赤くなっていく。
俺は二人にたいして余計な一言は言わずに、また料理を食べ始めた。
「い、い、言っておきますけど、わたくし貴女のような方には負けませんわ!」
「そ。でも戦ったらあたしが勝つよ。悪いけど強いもん」
ふふんと、胸を張る凰鈴音。
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