35*逆鱗に触れたようだ
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……さっきのがダメなら他のを考えるしかなかろう」
ごもっとも。
でも考えが思い付かない。
「つってもねぇ……」
なんかないかねぇ……あ!
「記憶を消すとか!」
「消してどうする。そしてどうやって消す……いや、ナルミならやりかねん」
ん?
「あり?魔法で記憶は消せないん?」
「特殊な道具があれば出来るらしいが、生憎私は持っていない」
「でもリリスさんは片手翳しただけで記憶消してたよ?この眼で見た」
自分がそう言うと、エリザは目を丸く見開いて
「ちょ!それは本当か!?そんな魔法があれば間違いなく国家機密の仲間入りだぞ!!」
……え〜。
「まじで?」
「まじだ!さっそくリリスさんに確認をしなければ……装飾品型の魔法具だとしても、忘却の魔法が使えてしかも身につけられる程小さなモノなど、聞いた事がない」
「普通はどれくらいの大きさ?」
「私が知ってる最小のモノで、ナルミを縦に二つ繋げた位の長さを持つ杖だな。ちなみに最大でこの部屋三つ分の巨大な石版だ」
わぁお、デカすぎ。
「……なんか、いろいろと規格外だな」
「ああ……まぁこれは後でいい。なにせリリスさんだ。ガルクさんが城にいる限り逃げる事はないだろう。それより今はシルバについてだ」
「だね……じゃあ…どうしよう」
「それを今話し合うために私がここにいるんだろう」
あれ、ちょっとまて。
いつものこいつの性格からしたら、今のこいつは明らかに異常だ。
まさか……
「なぁ、おまえさ」
「ん?なんだ?」
「……授業サボりたいだけじゃないのか?」
自分がこう疑ってしまった事を誰が責めれようか、いや責めれない。
ただエリザにとっては『サボる』という言葉の意味がわからなかったようで、キョトンとしている。
小首を傾げる姿に少し萌えつつも、サボるの意味と今のエリザの明らかな異常性というか、今までの自分のエリザに対する評価の低さと今のまとも過ぎるエリザの違いをきっちりと教えてあげた。
いろいろと変な百面相をしながらも真面目に聞いてるエリザに対し、親切丁寧に教えてあげてる自分はきっと先生としては正しい姿なのだろう。
自分なら絶対こんな先生に教わりたくないけど。
************‥☆
その後しばらくエリザと話し合った結果、以下の事が決まるまでに至った。
一つ、極力甘やかさずに今までより厳しくする。
一つ、仕事の時等は何が何でもおとなしくさせる。
一つ、とりあえずおとなしくなってくれるよう頼んでみる。
一つ、ぶっちゃけ頼んでダメなら究極は外道案(最初のエリザ案)を採用する。
……うん、いろいろとダメなのはわかって
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