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ゼロと最後のしろがね
しろがねvsメイジ
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「決闘だぁ?」
ナルミはシエスタを抱きしめて立ち上がり、男に向いて言った。
「そうだ、まさか逃げるとは言わないよな?平民?」
「やってやるよ、キザ男」
「あぁ、まだ言ってなかったね。僕の名はギーシュ、ギーシュ・ド・グラモンだ。」
ナルミはその名を聞いた瞬間、少し、笑った。
「な、何が可笑しい!?」
「いやぁ、俺の知り合いに似た名前がいてな……つい」
ナルミは空を見ながら答えた。
「おんなじ名前か、いったい、どういう奴だ?」
「キザで女好きで、嫌な奴だ。」
「僕とよく似ているね。」
「だけどな」
ナルミは殺気を出して言った。
「女を泣かせて笑っているようなクソヤローではなかったよ」
その言葉を聞いたギーシュは顔を赤くして
「また、貴族を侮辱したな貴様!もう、謝ったって、許さない…………ついてこい!」
「何だ?ここで戦わないのか?」
フン! と鼻を鳴らし
「ここを君の血で汚すわけにはいかないのでね」
そう言って、ギーシュは先に食堂を出ていった。
ナルミはその後ろ姿を見ていると
「ちょっと!いつまで抱き合っているつもり!?」
その言葉にナルミとシエスタは急いで離れた。
ナルミは声のした方を見ると、ルイズが怒っていた。
「あんたねぇ!何勝手に決闘を買っているのよ!」
「何か問題でもあるのか?」
ナルミは顎を触りながら聞いた、
「大有りよ!!平民が貴族に勝てる訳が無いじゃない!」
「誰がいつそんなことを言った?」
ルイズは自分の髪を掻きむしりながら、
「そんなの当たり前なのよ!」
「そうなのか?」
ナルミはルイズとシエスタを見ると、二人は頷いている。
「分かった。今から、決闘の事は無しって言ってくる。」
「私も行きます。」
「私も行くわよ!」
ルイズとシエスタがナルミの前で歩き始めた。









「やっと来たのか?ずいぶん遅かったじゃないか?」
ギーシュは鳴海達の方を見ながら言った。
「ん、ルイズじゃあないか?もしや、その男は使い魔なのかな?」
「そうよ、それが何よ?」
「いや、さすがは『ゼロの』ルイズだ。まさか平民を召喚するなんて」
ギーシュは笑いながら
「それで、何回目の失敗だ?『ゼロの』ルイズ?一年の時から簡単な魔法すら出来ない……一つ聞いて言いかい?」
次の発せられた言葉は、




「本当に貴族か?」




ルイズは悔しくて唇を噛んだ
「おい、ギーシュ」
「何だね?使い魔君?」
「今のうちに言いたい事を、言っておけ。…………その、浮かれきった声が、出るうちにな!」
「クッ、その態度も今のうちだ」
そう言うとギーシュはバラの造花を取り出して、バラを振った
一枚の花びらが、地面に落ちると、そこから女型の銅像
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