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新機動戦記ガンダムW -星間戦争記-
勝利と平和 〜希望の翼編〜
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上層部には極秘で作りました」
「ご苦労だった、ドレット」
技術開発局月面基地技術長のドレット・ハンドと一緒にいたのはフアラだ。
2人は格納庫の一番奥に立っていた機体の前で止まった。そこに立っていたMSは、全身が白いカラーリングで、背中には大きな生物的デザインの翼が付いている。頭部には特徴的なツインアイの戦士的な装甲…ガンダムである。
「ウイングガンダムオメガ!コードネーム『最後の希望』」
「…ッ」
フアラは黙ってウイングオメガを見上げていた。
「最後の希望はミルキーウェイで充分かと愚考しますが」
ドレットの言葉を聞いていると脳裏にビジョンが浮かんだ。マーザスの大部隊の接近を写したビジョンだった。
(来る…!!)
フアラはすぐさまオメガのコックピットめがけて飛び上がった。
「と、特尉!?」
「すまないドレット、しかし敵が近い」
フアラはそう言いながら出撃の準備をすすめた。
「早速使わせてもらうぞ」
「は…はぁ」
フアラが出た頃には既に戦闘が始まっていた。どうやら火星軍の目標はMS工場らしい。マーザスとマゼラスの銃撃戦はお互い一歩も退かない激戦となった。
その様子をイブリースが少し離れたところで見ていた。
「リンクスタート」
ミシェルがイブリースのコックピットにいた。
「神経接続開始」
「シナプス正常」
「ロック037が拒絶反応!!」
ミシェルとイブリースのシンクロは困難だった。しかし、キッド亡き今、ミシェルがもっとも可能性が高かったのだ。
(こんなにも…辛い事を…キッドは)
ミシェルは目をつぶり、精神の宇宙をさまよっていた。
(辛くなんかない)
(キッド…!?)
突然ミシェルの頭の中に聞こえてきたのは、間違いなくキッドの声だった。
(僕を…僕とイブリースを、受け入れてくれ)
キッドの声が絶えると、ミシェルは目を開いた。
「異常解消!!いけます!!」
シンクロが成功した。
巨大砲(マクロキャノン)発射!!」
ミシェルはイブリースの腕を前に突き出し、両手から巨大なエネルギーを放った。巨大砲(マクロキャノン)は、地球軍MS部隊の中央に穴を開けた。
「前方より、未確認MSが接近!!」
イブリース空けた穴から、1機のMSが飛んできた。そのコックピットにはフアラが乗っていた。その目は変色していて、もう既にZEROシステムを発動している様子である。
「存分に戦おう。Ω…俺を導いてくれ」
ウイングオメガは翼を広げ、真っ直ぐイブリースに突っ込んでいった。
「あ…あれは…!!」
ミシェルはモニターに映った機体をみて声をあげた。
「ガンダム!!」
ブリッジがざわついた。というよりパニックに陥った。
「イブリースと()るつもりか!?」
ミシェルはすぐに気を引き締め、冷静になった。
イブリー
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