行動開始〜
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キリトは剣を左右に切り払ってから背中の鞘にしまう。俺も擬音を軽く回してから腰に納める。
「うーん、俺的には正義の騎士が悪漢からお姫様を助けたっていう場面なんだけどな」
「・・・登場の仕方的には主人公を助けに来た脇役二人・・・だけどね」
「そうか?お姫様が涙ながらに抱きついてくる・・・とかお約束じゃないか?」
アソコまでダサい登場して(しかも巻き込まれた)感動するお姫様って変わりもんだろ・・・
「さっきから何バカみたいなこと言ってるのよ!」
「ははは、冗談冗談」
「俺的にはもう少し悪のりしてもよかったんだけどね」
「この・・・!」
「十分悪のりが過ぎますよ、コウハさん」
「そうです!それにハパにくっついていいのはアーちゃんや詠お姉ちゃん達を入れたわたしの家族だけです!」
「ぱ、ぱぱぁ!?」
亞莎とユイを見てシルフが驚く。・・・キリトがアタフタとするが・・・
「ねえ、それってプライベート・ピクシーってやつ?」
「へ?」
「あれでしょ、プレオープンの催促キャンペーンで抽選配布されたっていう・・・へぇー、初めて見るなぁ」
俺は咄嗟にそれに便乗する。
「そうそう。昔アカウント取ってて・・・偶然手に入ってさ。んで、最近始めたんだよ。今まで他のやってたからさ。だから装備もまだしょっぱいし・・・」
「へぇー」
シルフはそう返してから俺らを見る。
「・・・それにしても、ケットシーは隣領だから分かるとして、なんでスプリガンがうろうろしてるのよ。領地はずうっと東じゃない」
「み、道に迷って・・・」
「迷ったぁ!?」
項垂れたキリトを見てシルフは笑う。
「まあ、ともかくお礼を言うわ。助けてくれてありがとう。あたしはリーファっていうの」
「・・・俺はキリトだ。この子はユイ。それでこっちが・・・」
「コウハだよ。コイツは亞莎」
ユイと亞莎は頭をペコリと下げる。・・・そしてシルフ・・・リーファがお礼に一杯奢ると言い出した。俺とキリトは情報が欲しかったのでそれに乗り・・・シルフ領の首都“スイルベーン”に向かうことになった。・・・んで、キリトにもコントローラなし・・・随意飛行のやり方を教える。・・・ちなみにキリトはロケットになりました。
「・・・酷いよリーファ・・・」
「あはは、ごめんごめん」
「いやー、最高に笑ったよ」
リーファの後ろを飛びながら、リーファに聞こえないように話す。
「兄貴、もしかしてバグみたいなの起きてフィールドに落下しなかったか?」
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