行動開始〜
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」
一人が気づいて周りに向かって叫ぶ・・・が、余所見をしたのが運の尽きだ。俺はショルダーバッグを手に持ち、思い切り・・・振り抜いた。
ガキャアッ!
「ごあっ!?」
そのまま間を抜ける。・・・今日だけで人の間を走り抜けるのは何度目だろうか。
「待てコルァ!」
「ナメてんじゃねえぞ!」
「チッ・・・」
また路地裏で撒くか・・・そう思って俺は路地裏に逃げ込み、曲がろうとした瞬間・・・
ゴン!
「(・・・え・・・)」
後頭部に衝撃。視界が揺れ・・・そのまま倒れ込む。
「な・・・あ・・・」
倒れたと同時に金属音。視線を動かすと・・・金属バットが転がっていた。
「・・・ストラーイク」
「お前凄ぇじゃん。綺麗に後頭部に当てるとかよ」
男たちが集まってくる。逃げようにも頭が揺れて立ち上がれない。一人の男が俺を掴み、立たせる。
「やっと捕まえたぜ・・・手間かけさせやがっ、て!」
バキィ!
頬を殴られ、再び地面に倒れる。
「逃げれねぇようにしてやる」
そう言って男は金属バットを・・・思い切り俺の右足に振り下ろした。
「ぎーーーーあぁぁぁぁぁぁぁ!?!?」
激痛。だが男たちは止まらない。
「よう、さっきはやってくれた、な!」
ドスッ!
「ごふっ・・・ぅぇ・・・」
鳩尾を蹴られ・・・顔も蹴り飛ばされる。
「う・・・ぐ・・・」
「ちょっとやり過ぎじゃね?」
「あん?別に平気だろ。人間って地味に頑丈だしな」
「この際だし、この嬢ちゃんには世間の恐さを教えてやるか」
「・・・げほ・・・ぅ・・・」
身体が・・・動かない。このままじゃ・・・・・・
「あ、あんた達何してんのよ!」
「(え・・・?)」
女性の声・・・
「お、お巡りさん!こっちです!」
「やべぇ、逃げるぞ!」
「女は!?」
「放っとけ!」
蜘蛛の子を散らすように逃げ・・・誰かが近付いてくる。
「大丈夫ですか!?」
俺は・・・両手で身体を起こす。
「今・・・警察が・・・逃げないと・・・」
「それは嘘よ。偶然通りかかって・・・咄嗟にああ言って・・・」
俺は顔を上げ、相手の顔を見る。・・・あれ?この顔・・・
「あれ?何処かで・・・」
この声・・・顔立ち・・・髪色は違うけど、もしかして・・・
「リズ・・・リズベット・・・?」
「え・・・もしかして、サキ・・・?」
「どうして・・・うっ・・・」
立ち上がろうとして・・・視界が歪んだ。
「(あ・・・これ、ダメだ・・・)」
力が入らず、身体から感
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