第四章 空白期編
第九十五話 『見つめ直す心…復活のエース』
[3/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
は今一番会いたい人物の事を思う。
「レイジングハートに会いたい…。私のパートナーに早く会いたい…。一緒にまた、空を飛びたい…ッ!」
それでなのはは涙を流す。
シホはそんななのはを抱きしめて介抱する。
少しそのまま二人はじっとしていて、しばらくしてなのはは泣き止むと、
「…ごめんね、シホちゃん。なんか色々と恥ずかしい事私しちゃった…」
「いいわよ。なのはのためなら私はなんでもするわ。だから傷が治ったらまた一緒に空を飛びましょうね?」
「うん…!」
それでなのはは久しぶりに笑顔を浮かべた。
「よし、いい笑顔ね。なのは、リハビリを頑張るのよ。私はもちろん、みんなはなのはが早く治るように応援しているからね?」
「うん。ありがとう、シホちゃん!」
「それじゃまた来るわね。なのは…」
「うん!」
それでシホは病室を出る。
病室の外では、
「なのはを勇気付けてくれてありがとうございます。シホ」
「なのはのためですから。オリヴィエ陛下」
オリヴィエにそう答えてシホは道を歩く。
そして後は帰るだけなのだがシホは反対側を歩いていきマリーがいるデバイス室へと向かう。
◆◇―――――――――◇◆
Side シホ・E・S・高町
私はなのはの願いを叶えてあげようと思いマリーさんの下へと向かった。
「すいません、マリーさんはいますか…?」
「あれ? シホちゃんだ。どうしたの?」
「はい。レイジングハートの修理具合はどうなっていますか…?」
「うん。色々とフレームを交換しなきゃいけなかったけどもうだいたい直っているよ」
「そうですか。…話はできますか?」
「できるよ。今、モニターに出すね」
マリーさんはそう言ってモニターを展開する。
そこにはレイジングハートが映し出される。
「レイジングハート、久しぶりね」
《はい、シホ。…ところでマスターは今どうしていますか?》
「少し元気がついたみたい。でも、涙を浮かべてレイジングハートに会いたいって口をこぼしていたわ…」
《そうですか…。私も早く直してもらいマスターのもとへ行きたいです》
「そうよね。それで一つ提案があるのよ」
《なんですか…? マスターのためになるのならいくらでも協力しますよ、シホ》
「うん…それはね?」
私の提案にレイジングハートと、そしてマリーさんも賛成してくれた。
ネロも興が乗ったと言って話に乗ってくれた。
これだからやっぱりいい人達である。
レイジングハートは人工AIだけどしっかりと自分の意思を持っているから嬉しいわ。
それから私はなのはを勇気付ける会と評してみんなにも協力してもらうことを決めた。
◆◇―――――――――◇◆
まずはフェイト達から。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ