第四章 空白期編
第九十五話 『見つめ直す心…復活のエース』
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とが多くなったというのも現状である。
フェイトの背後にはランサーの気配があったからさっきの会話を聞いているから後でフォローを入れてくれるだろう。
「…そうね。とうの私が気落ちしていたら締まらないものね。よし、なのはに会いにいくとしようか」
《うむ》
シホはなのはの病室に一度ノックをして返事があったので入った。
「あ、シホちゃん…」
「なのは、調子はどう…?」
「にゃはは…大丈夫だよ。こんな傷、すぐに治せるよ」
「そう。でも無理はしちゃダメよ。もうなのはのあんな姿は見たくないからね?」
「うん。シホちゃん…」
「そういえば、レイジングハートは戻ってきたの…?」
「まだ修理中みたい…結構派手に壊しちゃったから…」
「レイジングハートも早く戻ってくるといいわね…」
「…うん。シホちゃん、少しお話いいかな?」
「いいわよ。私に話せることならなんでも聞くわ。だって私は高町なのはの姉妹のシホ・E・S・高町なのよ? だから遠慮はすることないわ」
「うん…。あの事故の時ね、私、恐怖しちゃったんだ」
「恐怖…?」
「うん。どんなに頑張って努力して鍛えても魔法が使えなかったら私は所詮ちっぽけで無力な人でしかないと、思い知らされたんだ」
「そう…でもそれは誰だってそうよ。人は所詮人でしかないから。どんな力を持っていてもそれは変わらないわ」
「うん…それでこうして入院して考える時間があるといつも考えるんだ。
私は、なんでこんなに無茶をし続けてきちゃったんだろうって…」
「なのは…」
「弱気だよね、私。これじゃみんなに胸張ってありがとうを言えない…。ごめんなさいも言えない…。私は、こんなに弱かったんだって…今は思うの」
それでシホはどんな言葉をなのはにかけていいのか迷う。
「…でも、今回の件で一つ分かった事があるの」
「なに…?」
「私を支えてくれるみんなのありがたさが身に沁みるんだ…。
こんな無茶をした私をこんなに心配してくれて、お見舞いもしてくれて、フォローもしてくれる。
…ああ、私はこんなに恵まれているんだなぁ…って」
「そう…そう思えるのは嬉しい事よ。私も過去、色々なものを無くしてきてこの世界に来て得た家族、親友、仲間の大切さを改めて認識できたから」
「シホちゃんも…私みたいに大怪我を負ったことはある?」
「何度かあるわね…。その度に私の親友や仲間達は介抱をしてくれたわ」
「そっか…。やっぱり家族や親友、仲間は大切だね」
「ええ。とても大切で、でもその輪から逃げたらすぐに無くなってしまうような危うい暖かさ…」
シホとなのはは心を通わさせている。
そして二人は思う。
フェイトやはやて達親友の事を。
桃子や士郎、恭也、美由希達家族の事を。
サーヴァント達仲間の事を。
そしてなのは
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