第74話 =突きつけられた現実=
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いけど…なんでさ」
「サウスにも礼言っておきたいとから先に行こうと思うんだけど……」
「そっか…。わかった、直葉にはちゃんと伝えるよ」
そういうと和人は俺に伝言を託して早速2階へと上がっていった。
―――――
「…直葉…?起きてる?」
アルパカのマスコットがかかった扉をノックしながら声を出すが予想通り返事はない。でもここで待っていても何も進展しないので俺はそのまま口を開く。
「……和人…じゃなくて、キリトからの伝言…ちょっと聞いてくれないか?」
返事も無く俺はそのまま口を開こうとしたが突然、扉の向こうでガタッと音がし、ちょっとすると扉がほんの少しきしむような音がした。恐らく直葉が扉に寄りかかって聞こうとしてるんだと思う。
「キリトがアルンの北側のテラスで待ってる…ってさ。俺はキリトがなに考えてるのか判らないから何をやるのかも言えない」
でも、行くかどうかは直葉が決めること。俺が無理やり行かせても何の意味もない。俺が言えるのはこれだけなのでアルヴヘイムへ先に行こうとしたら消えるかのような声で直葉の声が聞こえる。
「…………ねぇ、陸…也…」
「ん、どうかした?」
「陸也は…どうしてあの世界にまた行けたの…?」
「どうしてって言われても……」
「…やっぱり…悠香さん…?」
悠香の名前を言われるとそうかもしれない、と答えそうになるがあの一件はあくまできっかけでしかなかったかもしれない。もしあそこで須郷たちが猫を被ったままだったらキリトは判らないが俺はあいつ等のやろうとすることに気がつかずにただ見守るだけだったかもしれない。でもこの世界に囚われていることを知って俺はアルヴヘイム・オンラインに入ることを決めれたんだ。だからきっかけ…かな。
「……サウスっているだろ?」
「…うん」
「あいつがにも言われたし一応自覚してるけど俺ってソードアート・オンラインから帰ってきてないんだ……。だから終わらせるために…かな」
「……そっか…ありがと」
直葉はお礼の言葉を言うとその場から立ち上がったらしく小さくだが足音が聞こえた。そこからは何も聞こえなくなったのでどうやらアミュスフィアを被ってALOへと飛び立ったらしい。
「…よし、俺も行かないと!」
頬を叩いて、自分の部屋へと戻るとナーヴギアを手にとって被る。そして小さく「リンクスタート」と呟いて俺も向こうの世界へと飛んだ。
―――――――――
「……何してるの?」
思わず呟いてしまった先にはキリトからの伝言で伝えられたテラスの方へ飛ぼうとしているサウスとそれを必死に止めている何故かここにいるレコンの姿が。
「えー、行こうよレコン君」
「いやいやいやいや…リーファちゃ
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