暁 〜小説投稿サイト〜
IS〈インフィニット・ストラトス〉駆け抜ける者
第13話
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なるとは、正直、な」

ゼロの責めるような視線と声色に、なんとも言えない気持ちになる。

ゼロが見ている先には、ズタボロの白兎。

但し、俺達がやったのは最初だけで、後は全部『自爆』、自分のミスで傷付いたのだ。

例を上げると、何も無いところで躓く、レールカノンの排出された薬莢にぶつかる、等、何をしたらそうなるんだ、と言うミスで傷を増やしていった。

どう見てもボーデヴィッヒと同型の機体を使えていない。

回避が絶妙だったので、ボーデヴィッヒとトリックプレイで攻めよう、となったのだが、初めのアレの後は自滅するので、可哀想になって何もせず、今に至る。

「結局、このボーデヴィッヒ擬き何なんだ?」
「さあな」

興味なさそうにボーデヴィッヒが答える。ま、いずれ分かるか。

さて、今から待ち受けるのは、

「丹下、ラウラ。二人とも私に逆らうとは良い度胸だ」

泣く子も黙る恐怖の教官のお説教の時間だ。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

織斑先生のありがたいお説教を存分にいただき、心身共にヘトヘトな状態で解放された。

あの白兎は、学園で身元等を調査するらしい。

ま、乱入してくる位だから、普通ではないな。

一緒に説教を受けたボーデヴィッヒは、

「またいずれ」

とだけ言ってさっさと部屋へ戻っていった。

そして、俺は、

「師匠師匠ー!」

シエル嬢に絡まれている。

「師匠じゃない。何よ?」
「師匠の戦闘を見てたら、いてもたってもいられなくて!ボクにご教授お願いします!」
「まずゼロからイロハを吸収しろ」

折角俺が才能あるイケメンを斡旋したんだ、そのままゼロに夢中になっていてくれ。

「確かにゼロは教えるの上手だし、すごく優しいけど、何か足りないと言うか…、あ!違うよ師匠!別にゼロの事は…、その…」

顔を赤らめ、モジモジし始めたシエル嬢。順調だな。

「仲良くなって何よりだ。シエル嬢、シャルルでもなく、俺でもない、シエル嬢だけの『スタイル』を確立しろ。俺が言えるのは、それだけだ」

シエル嬢に、最初で最後のアドバイス。

シャルルの姿を見て劣等感を抱き、俺に可能性を感じたのは理解した。

故に、俺やシャルルへの拘りを捨て、ゼロ達から数々の要素を取り込み、『シエル・デュノア』としての戦法を編み出してもらわなければならない。

それが出来ると信じ、言葉を贈った。今は分からなくても、いつかその境地に辿り着いたとき、俺の言葉の意味を知る事を願って。

「…っ!はい、師匠!」
「師匠じゃない、トモハルさんだ」
「師匠は師匠なの!ボクがそう決めたんだから!」

変わらないシエル嬢に苦笑する。

「ほら、ゼロが向こうで待ってる。行ってこ
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