第五章 どうかしている人達
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仕事を一時中断して見に行くぞ」
「さすが、上司! ついて行きます!」
「我が隊も私に続け! 戦術の神とまで謳われるミウラ・ケイタの生戦闘が見れるぞ!」
「エースオブエース、高町なのはか、不敗の魔法タンク、ミウラ・ケイタかどちらが勝つか……。さぁー、賭博だ! お前らどっちに賭ける?」
「あわわ! ヤバイですよー。非殺傷設定でもマジ殺し合いに見えるんですけどー!」
「大丈夫だ。問題ない」
各自、思いはそれぞれだが、レベルの高い訓練だと自分自身に納得させる理由を思い描いていた。
●
シグナムに襲われちった。テヘッ。
ってやれば許されると思ったんだが、マジ怒りでマジモードでマジ砲撃を撃ってくるとはね。
管理局本局の局員達は見物に徹するみたいだ。建物に被害が出ないようにバリア貼って、用意周到な事だ。止めるのを諦めてこちらが力尽きるのを待つスタンスだ。
さて、俺の彼女で怒りモードの高町なのはは空戦S+だ。一方俺は空戦B。教官試験ギリギリのBだが、それは実技試験のランクで筆記試験は満点だ。
「こうやって、本気で戦うのっていつ以来?」
「んー? 確かなのはが開催した小学校卒業記念決闘トーナメント以来だね」
確か合っているはず。
「懐かしいね。あの時より私、強くなってるよ?」
「そりゃ余りある天賦の才能に努力を重ねて弱くなる奴の方がおかしいって」
俺だってそこそこに強くなっている。
悠長に話し合っているが、砲撃の威力は本物だった。
ディバインシューターで包囲されて外から見れば窮地に見えるだろうな。
「観念した? 今ならシグナムさんとは事故ってことで我慢してあげるけど?」
「事故っていうか、相手は狙ってやった節があるから今後もないとは言い切れないな」
許すも何も、シグナムに襲われたって言った瞬間に砲撃だもんな。
今になってやっと少しは冷静になってきたようだ。
「それに、俺は――」
秘匿回線の念話で続ける。
『なのは一筋だって言ったんだけど、相手が聞かなかった』
『それでも、逃げるとか、何なら武力行使で倒すとかできたでしょ? 不敗の二つ名ついてるケイタならできたでしょ? だったら、それは、私以外に下半身が反応したってことなの!』
しゃあないだろ。男だし。
「平行線だな」
「平行線なの」
許す、許さないの平行線。
だから、負けたほうが悪い。
「意見が分かれた時は――」
「――決闘なの!」
●
見物していた管理局員は感嘆をあげる。
「あの状況下から脱出できる術があるとは……」
「砲撃をギリギリで避けて砲撃線上を飛んで反撃?」
「それをいなして、さらに反撃。クロスカウンターをさらにカウンターで返す高等技術だぞ……!」
「高等技術の
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