第五章 どうかしている人達
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どうしよう?
どうしてこうなった?
恋人がいるのに他の女の子と関係を持ってしまった。
浮気したら殺されるかな。
いや、アレは浮気ではない。
無理矢理と言う名の何かだ。
反応してしまったのは仕方がない。だって男の子だもん。
無かった事にしよう。
いや、八神はやてがいる。
アイツがヴォルケンリッターの行動を把握していないわけがない。
顔、合わせづらいな。
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シグナムは思う。
先んじて奪ったはいいがどうしたものかと。
まず、主であるはやてに知らせるべきか?
それとも、なのはに知らせるべきか?
どちらにしても、何らかの反応はあるだろう。
主は褒めるだろうか。それとも悔しがるだろうか。
いや、どうやってそれを成したのかを問うだろう。
さらに、行為の詳細まで聞く。
その上で、ミウラ・ケイタを私から取り上げるだろうな。
ならば、黙っているか。
思いだすのは、朝の快楽である。
始めてであったが、よほど相性が良かったのだろう。
痛みはあったがそれ以上に快楽と満足感があった。
アレを主に渡してしまったら、きっと堕落する。
騎士であるからこそ、主を守る役目として盾となろう。
アレの味を知ってしまったら主は駄目になってしまう。
「是非も無し」
私が堕落を受け止めようではないか。
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高町なのはとフェイト・テスタロッサ・ハラオウンは普段通りであった。
結局、高町なのははフェイト・テスタロッサ・ハラオウンの望みである、ミウラ・ケイタを今度の休日に貸すと約束したのだ。
そうしなければ相手が正常にならないと判断したためである。
また、過去の約束を破ってしまっているという罪悪感からも仕方なしに承諾したのだ。
だが、高町なのはは傑物である。
貸すとは言ったけど、私が付いて行かないとは言っていない。
それに、ケイタは私の彼氏だ。なら、彼女である私が付いて行っても問題はないはずなの。
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恐ろしいほど静かな日であった。
管理局には珍しく、比較的事件も少なく、警報もならないのだ。
警察と同じような組織としてそれは喜ばしい事である。
だが、その静寂も昼過ぎに緊急事態を知らせる警告が鳴り響いた為管理局は揺れた。
そう、時空管理局本局が揺れたのだ。
それは、
「――、全管理局員に警告! 高町なのは教導官及び、ミウラ・ケイタ教導官が意見の対立の為、戦争してます! マジヤバイです! アレが、エースオブエースと『不敗の魔法タンク』の戦い! 皆! 見ないと損だよ! え? 止めろ? 無理無理! だって無敵のエースと不敗のミウラ・ケイタですよ!」
局内放送に管理局員は揺れた。
「これは、仕事どころじゃねー。今すぐ見物だ! 滅多に見られるのんじゃないぞ! 新人、俺が許す!
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