機動戦士ガンダムSEED
0210話
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のうち半分がレーザー弾を発射し、もう半分がレーザーブレードを展開したままフォビドゥンへと牙を剥く。
「アダマン・ハルパー、ナイン・テールモード!」
グレイプニルの糸を展開していない右手でアダマン・ハルパーを9条の鞭へと変化させてフォビドゥンへと叩き付け、背後に背負ったバックパックを破壊し、その部品を海へと撒き散らす。
「SPブースト……斬!」
同時にグレイプニルの糸にSPを流してその四肢を切断し、ビームガトリング砲の砲身を展開。フォビドゥンの胴体、すなわちコックピットへと零距離から無数のビーム弾を叩き込む。
四肢と頭部を切断され、コックピットを撃ち抜かれたフォビドゥンはその部品をバラバラに海へと撒き散らし、数秒後にはカラミティと同じく海中で爆発して巨大な水柱を作りあげた。
「これで2機。残る1機は……ん?」
最後の1機であるレイダーの姿を探すも、T-LINKシステムに反応するものがない。……どうなっている? ブーステッドマンとして凶暴性を強化されたあの3人は、それ故に念動力を使ったT-LINKシステムでは容易に動きを掴めた筈だ。
「アクセルさん、あれ!」
フリーダムから送られてきた通信を聞き、キラの示した方向へと視線を向ける。そこには鳥形のMAに変形して急速に遠ざかっていくレイダーの姿。そしてそのレイダーとくっつくようにして同じく急速にこの戦場から遠ざかっていく1機のスピアヘッドの姿があった。
「……連合軍の新型機と一緒に逃亡した戦闘機はどこから発進したか分かるか?」
その姿を見て嫌な予感に襲われ、アークエンジェルのブリッジへと通信を入れて尋ねる。
するとすぐにミリアリアの姿がモニタへと映し出された。
「敵旗艦と思われる艦から発進したのを確認しました」
敵旗艦から発進したブーステッドマンの乗るMSが守る戦闘機。そしてスピアヘッドは2人乗りだ。それ等を考えると、自然に誰が乗っているのかは想像出来る。
「自らが引っ張り出した大西洋連邦の艦隊を置き去りにして1人だけ逃げるか、ムルタ・アズラエル」
そう、間違いなくあのスピアヘッドには無意味にこの戦争を激化させているブルーコスモスの盟主ムルタ・アズラエルが乗っていた筈だ。
出来ればこの戦いで始末したかったんだが、ビジネスマン云々というだけあって引き際は鮮やかなものだ。……原作のメンデルでの戦いではナタルに撤退を進言された時は渋っていたのだが。あるいは、自分の命が危険だと判断したからこそか? 実際、俺としてはこの戦いでアズラエルを殺すつもりだったし。
そんな事を考えていると、敵旗艦から信号弾が上がり白旗が掲げられる。
「降伏か。まぁ、この状況で徹底抗戦をする程に愚かじゃないというのは双方に取って幸運だ
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