機動戦士ガンダムSEED
0210話
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
従い、念動力により作り出された糸がカラミティの両肩から伸びているビーム砲と両腕に絡みつき、その動きを束縛する。
「くそっ、離せよこの野郎っ!」
グレイプニルの糸により突然身動きが出来なくなったオルガが接触回線で喚いているが、それを無視してグレイプニルの糸を振り回す。
「がっ!」
丁度グロウセイヴァーへと向かって来ていた鉄球のミョルニルをカラミティの身体で跳ね返し、同時にフォビドゥンが振り下ろしてきた大鎌も同じようにカラミティで弾き返す。ジンやストライクダガーといった機体なら大破間違い無しの攻撃を、連続してまともに食らっても目立った損傷が見られないというのはさすがにTP装甲という所か。
「クソがっ! いい加減にしやがれ!」
そう叫んだオルガが、振り回されながらも胸部に装備されたスキュラを放とうとして……
「T-LINKシステム、フルコンタクト……SPブースト……斬っ!」
グレイプニルの糸へと膨大なSPを流し込み両肩から伸びた2つのビーム砲、そして両手を同時に切断する。レイダーの使うミョルニルの如く振り回されていた状態で機体を切断されたカラミティは当然の如く吹き飛ばされ……
「努力……ファントムっ!」
グロウセイヴァーの機体から放たれたファントム20機がレーザーブレードという牙を露わにしてカラミティへと狙いを付ける。そもそも自力で空を飛べない上に、両手やバーニア、バックパック等が破壊されている関係上碌に身動きが出来ないカラミティへとレーザーブレードを展開したファントムが群がっていく。20機のファントムが突き刺さり、斬り裂き、抉るその様は狼の群れの狩りを連想させた。
数秒もしないうちにコックピットを含めてスクラップとしか言いようのない状態になったカラミティはそのまま海中へと沈んでいき……数秒後、爆発と共に盛大な水柱を作りあげる。
「まずは1機」
仲は良くなかったとは言え、その実力を知っているだけにカラミティがあっさりと撃破されたのは残りの2人に取っても予想外だったのだろう。今までの怒濤の攻撃が嘘のように動きを止めていた。なら遠慮無くその隙を突かせて貰うとしよう。
「愛、直撃」
精神コマンドの愛を使用し、機体と身体に不思議な力が漲るのを感じる。その状態のまま、複数の効果を持つ精神コマンドである愛の中でも加速の効果を利用して第2の標的へと迫る。狙うのは機動力に優れるレイダーではなく、特殊な装備を持つフォビドゥンだ。
「ゴルゴンの瞳に魅入られろ!」
加速の効果と、クロノスのバーニアを全開にした移動速度によりファントムを背後に残したままフォビドゥンの背後へと回り込む。同時に再度グレイプニルの糸を起動してフォビドゥンへと絡みつけ、背後に待機させていたファントム
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ