機動戦士ガンダムSEED
0210話
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るフォビドゥンのニーズヘグよりも尚大きく、鋭く、禍々しさを醸し出している。
「俺の真似するなんて、うざいな」
振り下ろされたニーズヘグを横へと回避しながら、そのままアダマン・ハルパーを胴体へと横薙ぎに一閃する。もちろんTP装甲を持つフォビドゥンへと物理攻撃が通用する筈もない。PS装甲はブリッツやストライク、あるいはザフトに奪われた3機でどの程度の堅さなのかを実感しているが、TP装甲はこれが始めてなのでその情報収集的な意味での攻撃だ。
TP装甲であろうと、結局はPS装甲の発展技術である以上破る方法はそれなりにある。一番簡単なのはビーム兵器を使う事だが、他の2機はともかくフォビドゥンにはビームを湾曲させるゲシュマイディッヒ・パンツァーがある為にそれも難しい。
「っと!」
背後から急速に迫ってくる敵意をT-LINKシステムで感じ、上空へと退避。同時に今までグロウセイヴァーがいた場所をトゲのついた鉄球が通り過ぎて行く。MSへと変形したレイダーだ。どうやらブリッジを破壊された艦の上にカラミティを落として来たらしい。
そのカラミティは背後に背負った砲門でこちらを狙っており……来るっ!
「加速」
精神コマンドの加速を使用し、フォビドゥンの背後へと回り込みバックパックをアダマン・ハルパーの柄の部分で殴りつけてカラミティの射線上へと吹き飛ばす。
放たれたビームは予想通りにゲシュマイディッヒ・パンツァーによりその射線を曲げられ、あらぬ方へと飛んでいった。
特殊性、機動性、火力か。3機の戦力分析をそれなりにだが完了し、再びオープンチャンネルで呼び掛ける。
「さて、お前達の機体の性能も大体分かった。そろそろ沈めさせて貰おうか」
「あぁ!? ふざけんなこのタコが!」
余程俺の台詞が気に障ったのか、カラミティから雨霰とビームやバズーカの弾頭が飛んでくる。中にはスキュラもあり、確かに当たればそれなりにダメージがでかいだろう。
……当たれば、な。
「集中」
精神コマンドの集中を使用し、T-LINKシステムでオルガの敵意を感じ取り、射撃の雨とも呼べる攻撃を回避していく。
……なるほど。投薬により必要以上に凶暴性を高められている為か、T-LINKシステムを使うとどこを狙っているのかが手に取るように良く分かる。
再びグロウセイヴァー目掛けて飛んできたレイダーのミョルニルとフォビドゥンの曲がるビームを回避しながら、未だにビームを撃ちまくっているカラミティへと接近していく。
そして格闘戦を仕掛けるのが可能な距離まで接近すると、バズーカで殴りつけてきた一撃を回避しながらアダマン・ハルパーを持っていない方の左腕を突き出した。
「グレイプニルの糸、起動!」
T-LINKシステムが俺の意志に
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