第12話
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上だ!」
鍔迫り合いになりながら、ボーデヴィッヒが歓喜の声を上げる。
「ここにいるのは、意識が甘く、危機感がなく、ISをファッションかなにかと勘違いしている奴等ばかり!そんな場所で教官が指導しているなど我慢できなかったが…、」
「だが?何だ?」
「貴様は違った!!勝利の為の非情さを、貴様は有していた!」
鍔迫り合いの中、ボーデヴィッヒは続ける。
「貴様を叩いてこそ、私の正しさは証明される!」
「正しさ!?それはなんだ!」
ボーデヴィッヒに蹴りを入れ、中距離の撃ち合いになる。
「教官はドイツで教鞭をとった方が良いということだ!」
発射されたレールカノンをエネルギーの幕で反らしながら、眉を潜める。
「こんな意味の無い場所で無意味な時を過ごすより余程…、「言いたいことはそれだけか」何?」
持論を展開したボーデヴィッヒを、冷たく遮る。織斑先生を尊敬するのは自由だ。だが、その在り方まで言及することは、世界中の誰にも許されない。
ハイパーモードを起動する。機体の色が黄金に変わり、角が開く。
「示してやるぞ、ラウラ・ボーデヴィッヒ!織斑先生の指導に効果がある事を。この学園で教えることの意味を!」
全身から黄金のエネルギーを放出し、ボーデヴィッヒ目掛けて突っ込む。
「噂のハイパーモードとやらも、停止結界は破れはしない!」
一直線に駆ける黄金のエネルギーを、ボーデヴィッヒは停止させ、手刀で叩き切った。
「こ、この手応え…!貴様、まさか…!?」
「まさかさ。『俺の形のエネルギー波』、なんて、予測出来なかったろ?」
そう、ボーデヴィッヒが止めて切ったのは、エネルギーの塊。停止させる直前、纏ったエネルギーを放出し、その後ろに隠れたのだ。
今のボーデヴィッヒは、攻撃後で体勢を直す時間はない。俺の勝ちだ…!
まさに決着が付かんとしたその時、アリーナ全体に大きな衝撃が走った。
熱源感知、所属不明のISを確認、ロックされています。
ヴァンガードのセンサーからの警告の直後、粉塵の中から、レールカノンの弾丸が飛んできた。
ボーデヴィッヒから離れるように下がり、ボーデヴィッヒも逃げた。
『丹下、ラウラ!今すぐ中止して退避しろ!緊急事態だ!』
いつになく焦りの見える織斑先生から通信が入った。曰く、アリーナのシールドをぶち抜いて侵入した困ったちゃんが、よりによって俺達の戦いの最中にやって来たらしい。はた迷惑な…!
「だってさ。納得いかないが、下がるしかないか?」
「それはこちらの台詞だ。先程の貴様の攻撃などあしらえていたからな。勝ちをみすみす逃すほど口惜しいものはない」
「あん?」
「ほほう?」
ボーデヴィッヒと睨み合う。負け惜しみとは、
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