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やはり俺の青春ラブコメはまちがっているかも
由比ヶ浜 結依のお悩み相談
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もらおうか?…行こうぜ春夏」

『あぁ』

そう言い残し俺達はくるりと(きびす)を返しその場を後にしようとする。

「逆ギレでごまかそうとするなコラ」

……ちぇ、ばれたか。

平塚先生はその場を後にしようとする俺と比企谷の首根っこを摘む。

『てへっ、いっけなーい☆テヘペロ☆』

「…………」

無言だった。俺の決死の覚悟で繰り出された謝罪術はどうやら平塚先生にはお気に召さなかったらしい。
凄い形相で拳を握りしめている。

「お前とは楽しかったぜ、春夏」

『おい比企谷さんや。なぜ最後の別れの言葉のような事をいうんでせう?…ん?先生その振り上げた拳は一体何をするのでせう?』

「こうするんだ……フンッ」

『ぷぎぇらっ?』

先生のプロボクサーも真っ青なコークスクリューが俺の右頬に突き刺さる。これって立派な体罰じゃ……
平塚先生は床で悶絶する俺を見て溜息を吐くと。

「ところで君達は料理できるのか?」

と意外そうな顔で尋ねてくる。

『一人暮らしなんで覚えました』

「復活早いなおい。……まぁ、将来の事を考えればできて当然です」

「ちょっと待て。春夏は一人暮らしなのか?」

『あれ?先生に言いませんでしたっけ?』

俺が問いかけると平塚先生は控えめなマスカラで縁取られた大きな瞳を二、三度瞬かせた。

「初耳だ。なぜ一人暮らしなんて、大変だろうに」

『…いえ、俺って親いないんで親戚の家に居候してたんすけど高校生になったから一人暮らししようかなって。それに一人暮らしって言っても親戚の人達が生活費とか色々援助してくれてるんでそんなに大変じゃないですよ?』

「……そうか…」

「……」

『なにこの火曜サスペンスばりの暗い空気…っつか比企谷は昔から知ってんだろうが?』

「いや、改めて聞くと苦労してんだなって」

『そうか?俺にとってはいたって普通の事なんだが……』

俺の身の上話でシンミリとした空気になってしまった。平塚先生はこの空気を変えようと比企谷に話し掛ける。

「……比企谷も一人暮らししたいのか?」

「いえ、料理は主夫の必須スキルですから」

「君は専業主夫になりたいのか?」

「それも将来の選択肢の一つかなと」

「ドロドロと目を腐らせながら夢を語るな!せめてキラキラと輝かせろ………参考までに聞くが君の将来設計はどうなっているんだ?」

いや、先生。比企谷の心配より自分の将来の心配をしましょうよ……たとえば結婚とか。とは口が裂けても言えない。

「まぁ、それなりの大学に進学しますよ」

頷き相槌をうつ平塚先生。

「ふむ。その後、就職はどうする?」

「美人で優秀な女子を見繕って結婚し
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