Episode12:風紀委員会、始動
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時刻は夜9:00。いつもの俺ならば、グータラしてるかランニングに行ってるか、さもなければ夜のお仕事に行ってる時間。
余談だけど、夜のお仕事っていう言葉の響きってエr(ゴッ!
「いった!なにすんのさ!」
「隼人が変なこと考えてるのがいけないんでしょー?」
反論はできない。とはいえ、妄想はしてないけどね……ホントだよ?
さて、今現在なにをしているのかと言うと……
「あ、見つけたよ」
「じゃあ、潰しましょうか」
「えいっ」
先日、俺が壊滅させたブランシュ工作班のデータを端末上で虱潰しに消していってるところです。
でも完全に消すことは不可能だからねー、ま、世間一般の人の目に留まらない程度になればいいんだよ。
「あー……まったく面倒くさいわねー」
「激しく同意するよ」
ただでさえ機械が苦手なのに、こんなハッキングじみた作業……まだ姉さんの威力劇薬並み親子丼の方がマシだよ。………マシ、かな?
そういえば、威力劇薬並みの親子丼って、なんか劇薬で親子の仲引き裂いてない?あれ、もしかして無理心中?ドロドロの昼ドr(ゴッ!
「ってー!?」
「手を止めない!」
刀の形状をしたCADで俺をどつきながらも端末のキーボードをカタカタカタカタ打っていく我が姉。なーんであんなタイピング速いのかなー?
そういえば、レオがこの間達也も凄いって言ってたっけな?今度教わってみよっと。
「んー!これで、粗方終わりかなっ、と!」
最後の、っと!に合わせてEnterキーをカタッと押した姉さんは思い切り伸びをした。
「お疲れ、姉さん」
「ええ、隼人もね」
互いに労いながら、俺は手早く端末の電源を落とす。そして立ち上がった。
「んぁ、ねむ……」
長時間端末の画面を見続けたせいか、まだこの時間帯にも関わらず眠気が襲ってきていた。
「あんた、昨日も無理してたんだから今日はゆっくり寝たほうがいいわよ?」
「んむぅ……」
姉さんの言ってることはごもっともだ。是非とも俺もそうしたい。
けど、まだこのあとにやらなきゃいけないことがあるんだよなー。
「やりことが終わったら寝るよ」
「そう?寝れなかったから呼びなさい?寝かしてあげるから」
「どうせ、鳩尾にズドンでしょ」
「バレた?」
楽しそうに笑う姉さんに苦笑いを漏らし、俺はドアを開けた。
「んじゃ、おやすみ姉さん」
「ええ、おやすみ隼人」
おだやかな笑みを浮かべる姉さんに背を向け、俺は部屋を出た。
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