16話
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めなくてはならない。事件になった場合の経緯を知るためにである。
当然ながら警察は全ての事案に対応出来るわけではないので重大事件を優先することになる。
このほかにもいろいろと警察で処理する事案の受付を担当するので仕事量は膨大なものになる。
そして今回また一つオペレーターたちの仕事が増えることになった。
警察内で新しい捜査任務要請の方法として導力ネットワーク端末に載せることで出先機関と情報を共有する方法である。
新部署での試験運用という形で通常業務と平行しての運用である。
「あら?」
フラン・シーカーは先輩のレベッカが話題を打ち切ったので誰か来たのか端末から振り返ると一昨日知り合った4人が受付にやって来ていた。
「あ、支援課のみなさん」
「こんにちわ。支援要請の連絡で来たのですけど」
「はい。お待ちしておりました」
改めてと受付担当の二人は自己紹介を行い、青い髪の眼鏡の女性はレベッカと名乗り、ピンク髪の若い女性はフラン・シーカーだと名乗った。
落ち着いている冷静なレベッカと違いフランは明るく人好きする雰囲気だった。
「一昨日はみっともないところを」
失態と叱責から謝罪から入ろうとしたロイドだがレベッカは気にしないでくださいと励ましてくれた。
「最初ですから慣れない事もあるでしょうし、私たちも可能な限りお手伝いさせていただきます」
簡単な励ましの言葉だったが初日からの失態で気持ちが沈んでいたことは否めず外部から励ましには一層励まされた。
「クロスベルタイムズの記事のことは伝わってるでしょうか?副局長に叱責された理由が知れ渡っていると思うのだけど」
「初出動で遊撃士に良い所を取られたことは警察本部ではどう受け止められているのですか?」
エリィが評判を聞こうと柔らかめの表現を使ったのだがティオがズバッと聞いてエリィは狼狽したが、フランは笑ってみんな同情的だと教えてくれた。
「警察はクロスベルタイムズで批判されたことはない部署はないってくらいですから親近感が湧いたんじゃないでしょうか。上の人はさすがに不機嫌でしたけど、抗議とか問い合わせの通信も数件来ただけでしたし」
結局また警察がミスをやった。世論はそう受け止めたようで、警察内部でも名誉に泥を塗った新設部署のことをこのままでは自然消滅するのを待つだけなので他人事でもありかなり同情的であった。
それを返上出来るかはこれからの活動に掛かっている。
「早速ですが支援要請の補足説明をいたします。まず皆様にはこのフランが専属オペレーターとして付く事になります」
元気良くフランがよろしくお願いしますと挨拶するがティオを除く3人はオペレーターが何をするのかわからず困惑した。
「導力ネットワークを使い捜査と支援の要
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