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英雄伝説 零の軌跡 壁に挑む者たち
16話
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うか。
とはいえ部署を超えた応援はよくあることだろうし課の設立にはいろいろあったようだからと納得しておいた。

「支援要請の多くはしなくても良いことだ。だが、放っておけば遊撃士に回される仕事でもある」

これに全員が納得した。
この支援要請をこなす事で遊撃士の評価を少しでも持ってくることがこの部署の役目であり評価基準になると。
遊撃士は依頼者からの委託という形で市の業務も代行することがあるし、困りごとがあれば依頼として対処する。
警察も依頼の一部を遊撃士協会に回している。

「もう要請は来てますよ」

全員がモニターを見ると支援要請の項目に支援要請の補足説明という項目が出ており、依頼人は警察本部の受付担当のレベッカからで補足説明があるので受付まで来て欲しいことが書かれていた。

「業務連絡だな」

「そうみたいだ。でも導力ネットワークがどういうものなのかなんとなくだけどわかったような気がする」

「通信器と違って声以外にも画像や文字情報も送れるみたいね。話には聞いていたけどいろいろと応用が利きそう」

ティオがいくら説明してもイマイチわからなかった導力ネットワークも直にその機能を知り、手触りがわかることでなんとなくだが、ロイドたちにも導力ネットワークがなんなのかわかってきた。
エリィはマリアベルやIBCが設備投資に躍起になっているのも実感としてわかるようになってきた。

「前にも言いましたが現在クロスベルでは様々な試験運用が行われています。これもその一環です」

「まあ概要はこんなところだ。早速お前たちには支援要請を達成しきてもらおう。その後は、まあ好きにしろ。本部から嫌味を言われんように一つくらいは支援要請はやっておけば良い。あとは街を巡回しておけよ。これから守る街だ。警察官としてやっていくならよく知っていたほうが良いだろう。俺はそこの部屋で昼寝してるか雑誌読んでるかして忙しいからなるべく自分で解決しろ」

そんじゃーなと奥の課長室に消えたセルゲイ課長に消えて行った。
皆は唖然として口々に不満を述べる。

「支援要請をやることでお株を奪うんじゃなかったのか」「先行き不安です」

そんな仲間たちにロイドは初仕事だからと先ほど言われたように行動方針で動くことを決めた。

「最初だから焦らず確実にやって、感じを掴んでいこう」

了解ですと皆が頷いた。



警察本部の受付嬢たちは訪れる市民がまばらなことで雑談交じりに業務をこなしていた。
受付の仕事といえば来訪者の取次ぎや案内などの接客が主であるが、それは同時に事務仕事にも直結し警察ではかなり多い。
例えば通報を受けて各部署へ連絡する役目を請け負うがその場合、通報報告書の作成を行う。
オペレーターたちはそれらの通報を報告書にまと
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