第十九章
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「お父ちゃんちょっと格好よ過ぎるへん?」
亜樹子もだ。今は父にこう言うばかりだった。唖然としながらも何処か嬉しそうな顔で。
「何ていうか決まり過ぎやで」
「これがダンディズムだ」
ボルサリーノを粋に手で押さえてみせながら。鳴海荘吉は出て来て言うのだった。
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