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俺屍からネギま
暗雲
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していた牛鬼の動きを止めると同時に恐怖した。


先程まで傍若無人に暴れていた牛鬼が少年の殺気を受けて微動だにしなくなる程の恐怖を感じていた。

牛鬼も、周囲にいた討伐隊も、唯一人の少年に目を奪われていたが討伐隊のメンバーの顔に喜々とした表情を浮かべた。

「若ー来てくれたんですか!?」

「皆!若だ…御陵の若様が来てくれたぞー!

「若様ありがとうございます!」

「若様が来てくれたンなら百人力ですよ!」

そう閃光の如く現れた少年は、初めて鬼と戦った時よりもやや幼さが抜け、関西呪術協会ではスッカリ若様と言う名前が定着した御陵 陣 である。
あの初陣より陣は多くの実戦を経て、十歳の少年でありながら多くの仲間達から絶大な信頼を得るに至り、関西呪術協会内部からは御陵の麒麟児、御陵の若様と称され一目をおかれている。そして関東魔法協会からは、多くの功績を上げても鬼の血が流れる御陵一族として‘西の小鬼’と侮蔑の表現として揶揄されている。


「遅くなったな……次期に治癒術師の増援も来るだろう…ケガしている奴らは下がっていろ。こいつの相手は俺がする。」

「しかしそれでは…」

「やめとけ!負傷している俺たちが居ても邪魔なだけだ…悔しいが下がろう。」

「ええ…若、御無理はしないで下さい。…増援は来るのですから、武運を祈ります。」

「「「御武運を!」」」
討伐隊の面々は陣の武運を祈ると後方に下がっていった。

「おぅ!…任しとけ。さてと、お前が牛鬼か?」

「そう言うお前は御陵か?…いや、聞かんでもお前の顔を見りゃ分かる。額にあんのは朱点童子の呪いの跡だろ…」

「分かるか…まぁ二百年以上前の妖ってんなら知ってるか。どうだい先祖は強かったかい?」

「ふ今のお前じゃ、奴らの足元にも及ばんよ。あの鬼の血も時代と共に薄まったか、伝説も弱くなったな…先祖も泣いておろうて。」

「かかかっそうかいそうかい、そんなに強いんか?会ってみたかったなぁ〜……………けどな…血が薄まっただなんて…弱くなっただ何て……本気で思ってんのかこの野郎!!!」

「な、、、何、だと…………」
先程よりも段違いな気を放出させると牛鬼はかつて見た伝説の片鱗を確かに感じたその一瞬…ザシュッ…牛鬼は真っ二つに分かれた。

「ナヌッ…………」


「散々暴れ回ったみたいだがココまでだ…あばよ。」




「……やっやりましたね!若!」

「流石は若様です!」
「俺らが散々苦しんだ牛鬼を……」
「我らよりも早く来て、牛鬼をも倒すとは流石はです。若様!」
「つーかこんな早く終わるなら下がってなくても良かったんじゃ?」

「いや勝負こそ一瞬だったが彼奴は強かった…今ので終わらなかったら長くなってい
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