第3話 1年1組はとっても良いクラスです
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夏穂班、先生を確保!話が終わるまで絶対に教室から出すな!」
「「「「「「「「了解!!」」」」」」」」
「よしエローシュ班、今からターゲットに接触する!!」
『了解、武運を祈る。』
エローシュ君は耳に付けている小型マイクで佐助君に言いました。
佐助君は今は一人別行動しています。
何をしてるかは先生と夏穂ちゃんしか知りませんが…………
何でも特別任務らしいです。
って言うか小型マイクやカメラって学校に持ってきていいのでしょうか?
「行くぞ、みんな!!」
私達は4年3組の中に入りました。
「何だお前ら!!」
教室の窓側、そこに5人組の男の子がいました。
「真白ちゃん、あいつら?」
「う、うん、間違いない………」
真白ちゃんは少し震えながら答えます。
「そうか。おい、よくも昼休みは俺のクラスの仲間をいじめてくれたな!」
エローシュ君はわざといじめたって所を強調しました。
クラスに居た4年生達全員が注目します。
「おい、一体何を言ってるんだ?どこに証拠がある?」
「「「「そうだ、そうだ!」」」」
「この子がお前らを見ている」
「本当に俺か?お前は実際に見たのか?」
余裕の表情でリーダーの男の子が言いました。
「そう言うだろうと思ってたさ。だかな、お前らは一つミスをした。確かにいじめただけだと証拠を立証するのは難しい。だって誰も見ていなかったんだから。だけどな……………」
エローシュ君は一旦切って、名探偵みたいにリーダーの男の子に指を指しました。
「お前は真白ちゃんの大事なものを奪った。…………言わなくても分かるな?」
5人組はしまったって顔をしています。
「俺達の要求は2つだ。1つ目はそれを真白ちゃんに返して謝る。2つ目は俺達1年1組に一生関わらないだ。そうすれば今回は見逃す。……………どうする?」
「な、何を勝手な事を言ってる!!俺たちが持ってるとは限らないだろ!!」
「だったら荷物を調べてもいいだろ?もちろん服のポケットやロッカーの中も念入りにな」
凄いエローシュ君!!
確かに宝石が見つかればいじめは立証されたも同然。
見ているギャラリーも多いので逃げ場が無いです。
「ああ、宝石………確か………もしかしてこれか?」
そう言って大輝と呼ばれた男の子がポケットから、真白ちゃんの大切な蒼い宝石を取り出しました。
追い詰められているのにその余裕が少し気になります………
「あっ!?」
「返すのか?」
「ああ。………ほら返すよ!!」
そう言って窓から宝石を思いっきり投げました!!
「ああ!!」
「くははははははは、ざまあみろ!!これで証拠も無くなった!
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