暁 〜小説投稿サイト〜
有栖キャロの小学校物語
第2話 学校案内、そしてレクリエーションです
[4/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
…………さてお前ら」

エローシュは警察の前に仁王立ちになって立ち塞がった。
その体からは威圧感が漂っている。

「ここから先は行かせねえ!!!」

エローシュの咆哮は警察を怖気付かせた。

「この先には俺の好きな女がいるんだ!!死んでも通すか!!」

エローシュの覚悟は強烈で他を圧倒している。

「どうした、怖気付いたか?俺は全員でかかってきてもいいんだぜ?ただし…………」
「覚悟のある奴だけ「タッチ」……………」

エローシュの肩にはルーテシアの手が乗っていた。

「エローシュ確保。みんな、キャロは結構足が速いから複数で追いかけて」
「「「「「「了解!」」」」」」

ルーテシアの指示の元、他の警察が動き出した。

「あの……………アルピーノさん?」
「どうしたの?泥棒は余計な事は喋らない」
「空気読んでくれないんですか?」
「長くなりそうだし、ありきたり」
「ダメだしされた!?」







「はぁはぁ…………」

キャロです。
残りの泥棒もあと僅かになりました…………

それを見て警察は檻の守りを少なくして、泥棒を捕まえに行っています。
ハッキリ言ってピンチです。

ですが…………

「これはピンチでありチャンスです…………」

里から追い出されてから培ってきた隠れる能力。
これを活かす時が来ました。

「確かこうして……………」

ライお姉ちゃんが言ってました。

『有名な傭兵はダンボールに身を潜めるんだって。』

確かにライお姉ちゃんがやっていたゲームのおじさんはダンボールに身を潜めて敵のアジトに侵入してました。
そして運がいいことに、ダンボールも始めにいた小屋の脇にありました。

「よし、準備完了です!」

檻は花壇に囲まれた旗の棒が立っているコンクリートのスペース。

目標に向かって、私は行動に移りました。







「なあ相棒、エロ本は?」

「没収された……………」

「あ、いや、ドンマイ」

「エローシュこそ………」

「「くっ………」」

エローシュ君、エロ本見たさに捕まった訳ではないですよね?

ピタッ。

「あれ?こんな所にダンボールあったっけ?」
「用務員のおじさんが置いていったんじゃないの?」

そう言って男の子2人組は行きました。
どうやらやり過ごせたようです…………
ゆっくりと、音を出さないように………

「あと、誰が捕まってない?」
「有栖ちゃんがまだ〜!!」
「恐らく隠れてると思うから念入りに探して!」
「分かった〜!」

恐らく千歳さんが指示を送ったんだと思う。
けれど、これで警察の人数も更に減りました。

チャンス
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ