第2話 学校案内、そしてレクリエーションです
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…………さてお前ら」
エローシュは警察の前に仁王立ちになって立ち塞がった。
その体からは威圧感が漂っている。
「ここから先は行かせねえ!!!」
エローシュの咆哮は警察を怖気付かせた。
「この先には俺の好きな女がいるんだ!!死んでも通すか!!」
エローシュの覚悟は強烈で他を圧倒している。
「どうした、怖気付いたか?俺は全員でかかってきてもいいんだぜ?ただし…………」
「覚悟のある奴だけ「タッチ」……………」
エローシュの肩にはルーテシアの手が乗っていた。
「エローシュ確保。みんな、キャロは結構足が速いから複数で追いかけて」
「「「「「「了解!」」」」」」
ルーテシアの指示の元、他の警察が動き出した。
「あの……………アルピーノさん?」
「どうしたの?泥棒は余計な事は喋らない」
「空気読んでくれないんですか?」
「長くなりそうだし、ありきたり」
「ダメだしされた!?」
「はぁはぁ…………」
キャロです。
残りの泥棒もあと僅かになりました…………
それを見て警察は檻の守りを少なくして、泥棒を捕まえに行っています。
ハッキリ言ってピンチです。
ですが…………
「これはピンチでありチャンスです…………」
里から追い出されてから培ってきた隠れる能力。
これを活かす時が来ました。
「確かこうして……………」
ライお姉ちゃんが言ってました。
『有名な傭兵はダンボールに身を潜めるんだって。』
確かにライお姉ちゃんがやっていたゲームのおじさんはダンボールに身を潜めて敵のアジトに侵入してました。
そして運がいいことに、ダンボールも始めにいた小屋の脇にありました。
「よし、準備完了です!」
檻は花壇に囲まれた旗の棒が立っているコンクリートのスペース。
目標に向かって、私は行動に移りました。
「なあ相棒、エロ本は?」
「没収された……………」
「あ、いや、ドンマイ」
「エローシュこそ………」
「「くっ………」」
エローシュ君、エロ本見たさに捕まった訳ではないですよね?
ピタッ。
「あれ?こんな所にダンボールあったっけ?」
「用務員のおじさんが置いていったんじゃないの?」
そう言って男の子2人組は行きました。
どうやらやり過ごせたようです…………
ゆっくりと、音を出さないように………
「あと、誰が捕まってない?」
「有栖ちゃんがまだ〜!!」
「恐らく隠れてると思うから念入りに探して!」
「分かった〜!」
恐らく千歳さんが指示を送ったんだと思う。
けれど、これで警察の人数も更に減りました。
チャンス
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