第2話 学校案内、そしてレクリエーションです
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いかけられても分断するってやり方でうまく逃げています。
足の速さもそこまで違いがないみたいで、警察が迷ってるうちに逃げ切っています。
「よし、これで捕まっても、相棒の影の薄いシャドースキルがあれば捕まった奴らも逃がせる筈………」
「小岩井君逮捕〜!!」
「はああああああ!?」
エローシュ君、立ち上がって凄い大声でビックリしてました。
それほど予想外だったのでしょう…………
…………おかげで隠れてるのがバレました。
「…………済まない、油断した」
「一体何があったんだ!?」
「佐助は校庭に落ちているエロ本に食いついたわ。単純ね」
そう言って千歳さんが勝ち誇った顔をしています。
「くっ、だが逮捕される価値はあった」
「夏穂!!俺の分は?」
「必要ないでしょ、エローシュは運動神経並みだから」
「ガッデム!!」
頭を抑えて大きなリアクションを取りました。
「くそっ、なぜ俺にはオリ主特典がないんだ!!あの見習い神が憎い!!」
何を言ってるのかさっぱりですが、取り敢えず、神様に八つ当たりしてることだけは分かりました。
「みんな〜、あそこにエローシュがいるから!エローシュさえ捕まえれば、勝ったも同然よ〜!」
「「「「「「「「「「おおっ〜!!」」」」」」」」」」
追いかけていた警察が一気にこっちに来ます!
「有栖ちゃん、逃げるぞ!!」
「はい!!」
私はエローシュ君とその場から離れました。
「エローシュ君、こっちは?」
「だ、駄目だ!視界の悪い所はいきなり現れて逮捕って事もありえる!」
そう言ってるエローシュ君ですが、ハッキリ言って私より足が遅いです。
ですが、まだ逃げ切ってる所を見るとクラスのみんなより足が遅いって訳でもないみたいです。
「って言うか…………有栖ちゃん…………速い………」
「エローシュ君、息切れ早い!!」
スピードも落ちてきました。
このままじゃまずいです………
「……………有栖ちゃん」
エローシュ君はいきなり逃げるのを止めました。
「どうしたのですか?逃げないと捕まってしまいますよ!!」
「…………俺を置いて早く逃げろ、ここは俺が抑える」
「なっ、何を言って………」
「いいから!!このままじゃどのみち二人共捕まってしまう!!有栖ちゃん、お前は俺より足が速いんだ。俺が抑えている内に早く逃げろ!!」
「でも…………」
「有栖ちゃん!!!俺の屍を超えて行け!!」
「!!エローシュ君……………ごめん!!」
私はエローシュ君を置いて一人で逃げました。
「ごめんなさい、あなたの犠牲は無駄にしないから!!」
「ああ、泥棒の仲間を頼む!!…………
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