暁 〜小説投稿サイト〜
IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
第一巻
【第二十四話】
[2/3]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
美冬よ…あんまりだぜ……。
……また買うにしてもなぁ……俺、ある意味で有名だからなぁ……。
もやもやした気持ちになりつつも傷心し、俺はベッドに横になっていつの間にか眠っていた……。
――まさか捨てられているとは思わなかったな…。
――朝――
チュンチュン。
雀の鳴く声と、何やら美味そうな香りで少しだけ目が醒めるが――。
「……まだ…ねむ……ぐぅ…」
――と、疲れも溜まっていたのか、二度寝してしまった。
微睡みの中、うとうとしつつパタパタと階段をかけ上がる音が聞こえる気が――。
「ほらーっ! ヒルト、起きろーっ!!」
――ドアが開く音と未来の声が聞こえたような。
「ん……むにゃ」
「むにゃ――じゃ、なーいっ!!」
ドスンッ……と、眠っている俺の上に跨がり、ゆさゆさと揺さぶってくる未来。
「……おぉぅ……起こし方が激しいぞ……未来?」
「ヒルトが起きないからでしょっ!」
いや……、だって来ないと思っていたからな、これが。
――とりあえず、眠気に負けずにむくりと起き上がると、目の前に未来の顔が――。
「……っ! ば、馬鹿っ!? いきなり顔を近づけないでよっ!!」
そんな声と共に、顔を真っ赤にし、跨がっていた未来はベッドから降りた。
――むぅ、朝から怒られてしまった。
というか、子供の頃からこの起こし方は問題あるぞ。
今は高校生なんだし、慎みを持たないと―――と、思ったがこの起こし方嫌じゃないし、このまま黙っておこう。
「……未来、おはよう」
「お、おはよう……。 ほ、ほら。 早く顔洗って歯磨きしてきなさいよ。――ご、ご飯作ってあげたんだからね?」
おぉ、相変わらず気が利いてるな。
そういや……嫁に来ないか?――って中2の頃に言った事があるな――。
『ば、バカじゃないのっ!?――バカ……』
――と、二回バカと言われてしまった。
顔が真っ赤に見えたのも、夕方の夕日を浴びていたからかもしれないが……。
「じゃあ、顔洗ってる間に用意済ませるからね?」
そう俺に伝えると未来は、またパタパタと慌てながら一階へと降りていった。
――顔洗って歯磨くかな。
――10分後――
歯磨きを終え、食卓へと向かうとそこには豪勢な食事の山があった。
「あ、来た来た――って……やっぱり作りすぎた……かな……?」
恐る恐る、此方の表情を伺うように下から覗いてくる未来だが、それが俺には上目遣いにしか見えず――ドキッと心臓が跳ねた。
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ