第六章
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そのまま戸口を開ける。母もそこに来てそれで見送る。
「では今より」
「坊やを預からせて頂きます」
「はい」
澄み切った笑顔で頷いて応える母だった。
「それでは御願いしますね」
「お母さん、じゃあ行って来るね」
アマールは王達の横で母に対して右手をあげて大きく振っていた。
「僕、主に会いに行くよ」
「行ってらっしゃい」
そのアマールにその澄み切った笑顔で見送りの言葉を贈った。
一行の周りに静かに白い雪が降りだしていた。雪は満月の白い光の中に照らし出されていた。その光はアマール達も照らし出して導いているのであった。主の下へ。
アマールと夜の訪問者 完
2009・10・6
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