第五章
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あ」
「アマール。どうしたの?」
「僕が御礼にこれをあげるよ」
こう言って王達に自分の杖を差し出したのである。
「これをね」
「杖をなの?」
「僕が持ってるのはこれだけですけれど」
歪みのない笑みで言って差し出すのだった。その杖を。
「どうか受け取って下さい。御礼です」
「しかし坊や」
「その杖は」
王達は彼の差し出したその杖を見て怪訝な顔にならざるを得なかった。
「脚の悪い君の為のもの」
「それがなかったら君は」
「いいんです」
しかし彼の笑みは変わらない。
「僕は杖がなくても動けますから。だから」
言いながら立ち上がる。するとだった。
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