第二十八話 俺の体力は反則だな
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はこんな化け物じみた体力は有してはいなかった。
人より少し体力はあるかなと思うくらいだった。
この世界に来て、自分の異常さをまた一つ知って満足気に頷いた。
どんなことも、知りたがりの闘悟にとっては、情報は好物だった。
ミラニはもう慣れたというように呆れた表情で闘悟を見つめていた。
彼女もカイバほどではないが息を乱している。
放課後になると、初めて見る男が闘悟のもとにやって来た。
その男は、一枚の手紙らしきものを持っていた。
彼が言うには、リューイの使いとのことだ。
そういえば、後で使いをやるとか言っていたことを思い出した。
男から手紙を受け取ると、さっさと男はその場から消えた。
闘悟は手紙を広げた。
闘悟の周りにはルームメイト達が集まる。
皆が皆興味があるのだろう。
なんせ、喧嘩を売った相手が、あの三賢人(さんけんじん)の子息なのだから。
手紙には決闘の場所と日時が書かれていた。
日時は二日後の放課後。場所は闘武場(とうぶじょう)と呼ばれる場所だった。
そこは、実技でも使用される場所であり、そこで試合や決闘を行う。
石で造られた大きな舞台の上で闘う。
広さは正方形で、幅が三十メートルはある。
「二日後……ね」
闘悟が呟くと、クィルがまた不安顔を作る。
すると、闘悟はニカッと笑う。
「ま、見てろって」
闘悟は他の者の気持ちをよそに、二日後の決闘を楽しみにしていた。
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