第四章 烈火の将は実力派
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「うん、そうだな。そうだ。一緒に風呂に入る。訓練の疲れを取るにも必要だな」
自分に言い聞かせる様にシグナムは言った。
聞き違いでもなく、現実に聞いた。
そして、
「いやいやいや! 俺にはなのはっている彼女がいますから!」
「知っているが?」
当たり前のように答えられた。
あれ? 間違ってるのは俺の方なのか?
それほどハッキリした言葉だ。
「細かい事言うな、な? な?」
ミウラ・ケイタはシグナムに捕まってしまった。
逃れる事は出来無い。
連行される。
●
風呂場。シャワーのみの簡単な設備ではなく、ちゃんとした浴場になっている方に連れ込んだ。
それも女湯の方に。
ミウラ・ケイタを先に押し込み、シグナムは女湯の前に清掃中の看板を立てる。
「ふ、完璧だ」
多少強引だったかな?
いや、主のはやては言った。どんな手段を使っても良いと。
ケイタには逃げられないようにバインドをかけてある。
踵を返し脱衣所に向かう。
「バインドまでかけて、本気かよ」
「ああ、なぁに、スキンシップだ。エリオだって訓練のあとは皆と一緒に風呂に入ってるぞ」
「アイツは子供だろーが!」
知らんな。
脱ぐ。豪快に。
脱がす。豪快に。
うわ、これがアレか!
会議のあとの勉強会で見た映像の物より大きいぞ?
「拙者、下心なぞ持ちあわせておらんで御座る」
「おい。侍になってんぞ」
浴場にて、身体を清めたのだ。隣同士に大きめの風呂に入っていた。
シグナムは終始いつも通りを装っており、それを見てミウラ・ケイタは勘違いした。
ミウラ・ケイタはシグナムがただ己をエリオと同じような扱いをしたいだけだと思ったのだ。
思えばシグナムの見た目は若いが実際の年齢は遥か年上であることに気付いたのだ。
しかし、それはシグナムの策略であった。
「さてっと」
「出るか」
私の覚悟は決まった。
手を動かす。
握るのは男性の弱点だ。
「ち、ちょ、何してんの?」
だが、お湯の中確かに熱くなるモノがあった。
●
お風呂場で、色々と有りました。
古い言葉で言えば、ニャンニャンした。
いや、ニャンニャンされた。
●
その日のシグナムを見た男性局員はいつもに増して美しいと感じた。
一方、疲れた顔とうつろな眼で歩くミウラ・ケイタを見た局員は仕事熱心にも程がある。彼に休みを、と考え仕事の効率が上がったという。
●
裏切りと謀略。
策略と搾取
配点:(剣士)
●
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