神と人間と
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」
本来の神の状態であれば、自身の権能を完全に制御出来るのだが、今の彼女には不可能だった。今の彼女では、自分を命懸けで救ってくれた護堂を、自身の権能で殺してしまう。それだけは、避けなければいけなかった。
「・・・なのに、何で来たの？・・・貴方は。」
殺したくはないのに。
そんな彼女の内心を知ってか知らずか、この地獄を走ってきた人間は叫ぶ。
「悲しい顔をしてるアンタを・・・止める為に決まってんだろう！！！」
そこに居たのは、草薙護堂とエリカ・ブランデッリ。
狂気と灼熱が支配するこの世界に、何の躊躇もなく入り込んだ二人は、とうとう少女と再開した。
「止めさせてもらうぜ。・・・・・・這いよる混沌。まつろわぬナイアーラトテップ！！！」
神殺しと神。
そして、人間と神の戦いが、幕を開けようとしていた。
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