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ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
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〜妖精郷と魔法の歌劇〜
会合談義
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の誰にもわからないわよ。ただし、その考えが間違ったことはないからね」
「そうだよ。卿の考えは絶対に間違わない」
「しかしセイ、このままじゃあ《彼》の体力が………!」
「まぁまぁ、リョロウ。ここは卿のお考えを遵守すべきッスよ」
はぁ、とため息をつく一同。セイは、一人だけやれやれと肩をすくめている。その中で、ウィルがふと思い出したように言う。
「そう言えば、《彼女》の動向も本当に放っとくんスかねぇ」
「しかたないでしょ、卿が言ってんだから」
「結局はそこに行き着くんだよね。静観視っていう、さ」
「ま、現在地球上で唯一爵位を持つその人の言葉だからね。重みも違うさ」
「あれ?二人じゃなかったッスっけ」
「おいおいウィル。あっちの二年の間にもう一人のジーさんがおっ死んじゃったんだよ」
リョロウは軽く首を左右に振った。その隣でセイが思い出したようにウィルに訊く。
「そう言えば、フランス陸軍のほうはどうなんだい?復帰はできそうかい、ウィルヘイム・シュルツ大佐?」
「冗談言わないでくれッス。二年も職務放ったらかしにしといて、復帰も何もないッスよ。マジで上官にぶち殺されます」
一同に朗らかな笑いが広がる。そうでもしないと、眼前の議案にどっかにある重要なネジが飛びそうになるから。
だが、その笑いはすぐに収まった。
後に残ったのは、張り詰めたような空気と一様に厳しい顔。その中で、ウィルが厳かに言った。
その顔は、【神聖爵連盟】序列第二位の顔だった。
「もうすぐ卿は来日される。そうなったら全てが終わるッス。信じよう、我らが主。ヴォルティス=ヴァルナ=イーゼンハイム卿を………」
巨大な剣を背負い、肩にピクシーを乗せたキリトと巨大な黒狼を従えるレンとカグラと連れ立って歩くこと数分、リーファの眼前に、翡翠に輝く優美な塔が現れた。
シルフ領のシンボル、風の塔だ。何度見ても見飽きることのない美しさだ────と思いながら隣に眼を向けると、黒衣のスプリガンは先日自分が張り付いた辺りの壁を嫌そうな顔で眺め、紅衣のケットシーと巫女服のインプはそのことを思い出したのか、大いに笑いを噛み殺しつつ実際にはあんまり殺せてないような顔でいた。リーファはそんな彼らの顔を笑いを噛み殺しながら見回し、キリトの肘を突付いた。
「出発する前に、少しブレーキングの練習しとく?」
「………いいよ。今後は安全運転することにしたから」
「それが絶対に良いと思います」
横合いからなおも笑いを噛み殺しきれていないカグラに言われ、キリトは憮然とした表情で言う。
「それはそうと、何で塔に?用事でもあるのか?」
「キリトにーちゃん。今回みたいに長距
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