第4章:モンバーバラの姉妹は狼と行く
第3話:敵討ちなんて凄いッス!
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あれば、サラッとバルザックを描いて彼に渡すのだが…
「は〜い。その代わりお二人も、俺の家族捜しを手伝ってね。さっき描いた絵を使ってさ! 特にマリーとリュカさんを優先したいから。次はビアンカさんかな? 他は小うるさいから後回しでもいい」
先程渡された5枚の絵…
ウルフの彼女(自称)のマリーちゃん。
その父親でウルフの師匠に当たるリュカさん。
更にはその妻のビアンカさん…残る二人は後回しでもいいって…酷いわね!?
「彼女を最優先したい気持ちは解るけど…他の優先順位は何で?」
「うん…リュカさんが一緒にいれば、どんな危機的状況になっても大丈夫なんだ! 本人は認めないけども、反則的に強いから…急に大魔王とかが現れても心配する必要が無くなるんだよ」
「はぁ? 自分の師匠を尊敬する気持ちは解るけど、ちょっとばかし話を盛りすぎじゃないの? 大魔王が現れても大丈夫って…そんな訳ないじゃん!」
馬鹿にするつもりは無かったのだが、あまりにも大袈裟に話を作るウルフに対し、思わず鼻で笑いながら指摘してしまった。
「いやいや…此処とは別の世界で冒険した事があるんだけど、その時にリュカさんがその世界の大魔王を、一人でイヂメている姿を目撃したんだ。諸悪の根元が泣きながら自らの命を捨てる程、反則的な強さでイヂメたんだよ!」
本当かしら?
俄には信じられないけど…ウルフがそこまで信頼を寄せているのだし、これ以上否定するのは止めた方がいいわね。
「あ、因みにビアンカさんだけど…リュカさんはどうしようもない女誑しだけど、奥さんの事を心底愛しているから、一緒にいれば躍起になって合流してくれると思うんだよね」
“どうしようもない女誑し”と“奥さんを心底愛する”って矛盾しない?
コイツの情報を聞いていると、益々解らなくなってくるわ…
まあいい…兎も角私達はバルザックを捜し出し、ぶっ殺す事が最優先なのよ!
だから故郷の『コーミズ村』に向かうの!
あそこには私達の実家があり、何らかの手懸かりを得られるかもしれないから…
マーニャSIDE END
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