第4章:モンバーバラの姉妹は狼と行く
第1話:両手に花ッス!
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(モンバーバラ周辺)
キングレオ王国に位置する歓楽街モンバーバーラ…
この町からそれ程離れていない森の中で、双子の姉妹が悪漢共に襲われていた。
町を出立したのを狙い、後を付けての犯行である。
姉妹の名は姉のマーニャと妹ミネア…
マーニャはモンバーバラでも評判の踊り子で、ガラの悪い下品なファンも多数存在する。
ミネアも美人占い師として評判で、占いを信じていないが彼女目当ての客も居る程だ。
「ん〜!」
攻撃魔法が使えるマーニャの口に猿轡を噛ませ、男二人がかりで押し倒し…
「ね、姉さん!!」
回復魔法しか使えないミネアを 男一人が羽交い締めにし、身動きを封じ襲いかかっている最中だ。
マーニャの露出度が高い服を剥ぎ取り、上で馬乗りになっている男がズボンを脱ぎ出そうとした瞬間…
何処からともなく現れた一人の男性によって、彼女等は助けられるのである…
(モンバーバラ周辺)
マーニャSIDE
「とう!」(ドカッ!)「うげぇ!」
突如、私の上で股間を丸出しにした男が吹き飛んだ!?
「な、何だテメ「おりゃ!」(ゲシ!)「うぉっ!」
更に私の両腕を押さえ付けていた男も吹き飛ぶ!
「お前等、女性の口説き方も教わらなかったのか!? 女性というのは、もっと優しく口説くものなんだと、パパから教わらなかったのか!?」
服を剥ぎ取られた私に、自身のマントをフワリとかけ腰の剣を抜き放って、未だにミネアを拘束している男に向かい恫喝する男…
「な、何だテメーは!?」
「ふ…問われて名乗るも烏滸がましいが、俺の事を知りたいのなら教えてやろう。俺の名はウルフ…世の美女達と仲良くなりたいイケメン男とは俺の事だぜ!」
左手の親指を立て、自らの爽やかな笑顔を指さし自己紹介を終えるウルフと名乗る男…
ショックだ…
私達はこんなチャラい男に助けられたのか?
「さぁ…俺が誰だか分かったのなら、そちらの美女も離してもらおうか! さもないと…いぢめちゃうゾ?」
助けようとしてくれているのは間違いないのだが、どうにも言葉に緊張感がなく、本気なのかを疑ってしまう人物だ…
「キ、キサマ…や、やろうってのか!?」
仲間二人を一瞬で伸してしまったウルフに対し、脅えた口調でナイフを取り出しミネアを人質にして抵抗する暴漢野郎。
くっ…ミネアを人質にしてなきゃ、私のメラで丸焦げにしてやるのに…
「ピオリム! そしてバイキルト!」
突如聞き慣れない魔法を2つ自身に向けて唱えると…
目にも止まらぬスピードでミネアを人質にしている男へ斬りかかるウルフ!
(ザシュ!)
あまりの出来事で反応する事が出来ない男は、ナイフを握り付き出していた腕を手首の辺りから切断される。
「ぎゃー!!!」
右腕の
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