反転した世界にて3
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」
「え?」
『え?』
僕の発言に、再び教室内が騒然とし出す。
その発端であるはずの白上さんまでもが、あり得ないというような表情で僕のことを見つめていた。
「う、うそ、マジで!? げ、言質とったからね! 撤回は断固として認めないからね!!」
「や、その、そんなにすごいモノは作れないけれど。これと同じようなので良ければ……」
「良い良い! 全然オッケー!」
「お、おい拓郎、無理すんなよ? 別にもやし女の頼みなんか断ったところで、誰も責めやしないからな?」
「もやし女言うな! でも今だけは許す! うわぁ、赤沢さんの手作り弁当……楽しみだなぁ、うへへ」
『あ、あり得ない……こんなことが、許されるはずが……』
『ふ、不意打ち……追い剥ぎ……闇討ち……月のない夜に……』
『美沙、暗黒面が垂れ流しになってるよ』
ざわめくクラス内。その中心になっている僕と白上さん。
クラスの注目の的になっているのは、はっきり言って穴があったら入りたいくらいに恥ずかしいけれど、なぜだか舞い上がりまくってる白上さんを見ていると、どうでもいいことのように感じた。
「でも、ホントに良いの? 迷惑だったりしないかな? あ、でもだからと言って作ってこなくて良いというつもりはないけど――」
「べ、別に、一人分作るのも二人分になるのも、大して変わらないっていうか……。と、とにかく、明日作ってくるよ。あんまり期待はしないでね」
「う、うん! 楽しみにしてるわよ!」
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