第十三話
[4/4]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
で表情ひとつ変えることなく話を聞いていた。
「ふむ……なるほどな」
「はい。ですので、あまりたいしたことはできていません」
「それはどうでもいい。早苗が帰ってきただけで十分だ」
「そっちのほうが辛かったろうに。まだ若いのにたいした少年だよ」
「そんなことないですよ」
そう言って俊司は笑みを返す。
それ以降、一同はたわいない話をして、短い時間をすごした。
数十分後
日も暮れ始め、俊司と文はそろそろ帰ろうとしていた。早苗は守矢神社に残ることにしたみたいで、おおむねそのことを伝えたあと、二人に何度もお礼を言っていた。
「では、そろそろ失礼します」
「最後に少年、名を申せ」
「あ、はい。里中俊司です」
「そうか……覚えておこう」
神奈子はそう言って、不自然ながらも笑みを返していた。
俊司はそんな彼女に一礼すると、携帯を使って連絡をとる。すると、10秒も経たない合間にスキマが展開された。
二人は見送ってくれる4人に別れを告げながら、スキマの中に入っていった。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ