prologue
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一つの光芒が、重苦しい空気の中、切り出した。
"やはり、抗えんかったかW
その声は、老練な男のものを感じさせた。
"そうですね。世界の崩壊は、免れなかったようですW
それに答えたのは、まだ少年のような幼さの残る声だった。
"まあいい。崩壊を防ぐ方法はまだある……ところで、この青年か?W
"はい。唯一の適合者です。間違いありませんW
少年の言葉に、男はふむ…と呟いた。
"ラファエル、この者の記憶をある程度封印し、使命を刻んで転生させよW
"まさか…?W
"ああ。この青年に、一度世界を託してみたくなったW
その男の言葉に、余程意外だったのか、ラファエルと呼ばれた少年は絶句した。
"なにをしている?行け、事態は一刻を争うW
"は、ハッ。すぐ作業に取り掛かります。オーディン様!W
ラファエルがそう言うと、一つの光芒と青年の体は光の粒子となって消えていった。
"オーディン様、よかったのですか?W
"ああ、あの者は中々の逸材だ。世が世ならば、我らと席を同じにしているほどにな……W
ーーだから、託してみたくなった。
そう言って、オーディンは姿を消した。
"……最高神様の決定ならば仕方ない。彼の者に、祝福があらんことをW
どこか煮え切らない様子のその言葉を最後に、存在していた光芒は全て消えた。
全てを失った青年は、使命を負って滅びが運命の世界、その過去へと旅立つことになった。
そこで何を為し、何を決めるのか。一つの世界の命運は、ただ一人の青年に託された。
『魔法少女リリカルなのは
〜神命の剣士〜 』
ーー始まりますーー
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