TURN66 過労その十一
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倒れたことはドクツに確実に影響していた。
だがそれに気付いている者は今はいなかった。グレシアは総統官邸に常駐する様になりこうスタッフ達に言っていた。
「これからは書類はね」
「どうされるのですか、書類は」
「それは」
「私が見てサインをするから」
レーティアが決裁すべきそれもだというのだ。
「暫くの間はね」
「総統の代理ですか」
「ご多忙の」
「今レーティアは一人でこれからのことを考えてるわ」
こういうことにした。
「だから書類は今はね」
「宣伝相が御覧になられる」
「そうされますか」
「暫くはね」
あくまで時期はくぐる。
「そうするから」
「では早速お願いします」
「これにサインを」
「これにもです」
グレシアは忽ちのうちに書類に囲まれた。そのうえで仕事をしていった。
そこで山の様な書類の決裁を瞬く間にしていたレーティアの偉大さを再認識した。だがその彼女をドクツはこの局面で欠くことになってしまったが為に再認識することになったのです。
TURN66 完
2012・11・10
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