第六章
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第六章
「これからでね」
「これからで決まるの」
「そうだよ。だから協力してくれるかな」
「そうね。恋の成就の為にはね」
「よし、じゃあこれで決まりだな」
まずはクラリーチェがそれで仲間に入ったのだった。
「それじゃあ次は」
「私ですよね」
「そう。ああ、そうそう」
まだそこにいたリゼッタにも声をかけるエックリーティコだった。
「君もだよ」
「私もですか」
「チェッコ君はいい男だよね」
「はいっ」
チェッコの名前が出ると満面の笑顔になるリゼッタだった。今回ばかりは非常にいい笑顔であった。その笑顔での返答なのだった。
「もうあの人が傍にいるだけで」
「じゃあずっと傍にいられる方法があったらどうするの?」
「安易でもします」
「これで決まりだね。これで君もね」
「はい、そうさせてもらいます」
これで二人だった。そして次はというとだった。
「フラミーニアもね」
「エルネスト様と」
「その為にはいいよね」
彼は言った。
「君の力も必要だけれど」
「エスネスト様と一緒になれるのですね」
「そうだよ。どうかな」
「では異存はありません」
意を決した顔で答えるフラミーニアだった。
「私もそれで」
「よし、これで話は決まりだ」
三人も仲間に引き入れにんまりと笑うフラミーニアだった。
「こっちは六人、もう勝利は決まったかな」
「いえ、駄目よエックリーティコ」
調子に乗ろうとする彼に対してそっとクラリーチェが囁く。
「油断したらね。そこを失敗するわよ」
「わかったよ。確かにね」
このことは気を引き締める二人であった。しかしそれでも彼はもう勝利を確信していた。そこに緩みが生じていることには気付かなかったのだ。
ブオナフェーデが目を覚ますとだった。そこはもう。
「おや、ここは」
気付けばそこは別世界だった。華やかに花が咲き誇り赤や青の美しい薄い服を着た可愛らしい妖精達が舞っていた。彼はその光景を見て言うのだった。
「そうか、ここが月の世界じゃな」
「あら、素敵なお爺様」
「ようこそこの世界に」
二人の要請がにこやかに笑って彼の左右についた。
「さあ、まずはこれを」
「これをどうぞ」
「おお、いきなりこれか」
二人の手でそっと差し出されたケーキを受け取ってもう御満悦といった顔だった。
「ケーキとな」
「コーヒーもありますよ」
「あとこれも」
「チョコレートもか。さらにいいのう」
受け取ったそのケーキにチョコレートを受け取ると早速口の中に入れて食べる。食べるとそれは地球のケーキやチョコレートよりもずっと美味かった。
「美味いのう。これが月のお菓子か」
「コーヒーはどうですか?」
「そちらは」
「うむ、これもいいのう」
コーヒーを
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