第五章
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クリーティコに顔を向けた。
「御父様は一体」
「どうなったのですか?」
「寝ているだけだよ」
彼は穏やかに笑って怪訝な顔になる娘達に答えた。
「だから安心して」
「そうなの。寝ているだけなの」
「何だ、よかった」
「さて、ここからが本番で」
彼はにこやかな笑みで話すのだった。
「さあ、いいかな」
「いいって」
「私達が?」
「そうだよ。まずはクラリーチェ」
「ええ」
クラリーチェが彼の言葉に応える。
「君と僕のことだけれど」
「どうしたの?」
「これからで決まるよ」
こう彼女に話すのだった。
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