無印編!
お前の考えなどお見通しだ
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やっとこさなのはに自己紹介してから数日後。
「アンタ、いいかげんにしなさいよっ!!」
アリサがなのはの机を叩きながら叫ぶように言う。ってか叫ぶ。
「この間から何を話しても上の空。アンタ、何考えてんのよ!」
「ご、ごめんね、アリサちゃん・・・」
アリサの勢いに負け、なのはが謝る。
「ごめんじゃないわよ!そんな言葉だけの謝罪なんていらないし、何より私は誤って欲しいわけじゃない!私たちと話すのはそんなにつまんないの!?だったらずっと・・・!!」
「アリサ、そこまでにしとけ。それ以上言うと、戻れなくなる」
これ以上言うと、今までのような関係が崩れ去ってしまう。
俺はそんなことを直感的に思い、止めに入る。
「でも陽龍!なのは、ずっとこれなのよ!?」
「わかってる。なのはも人間だ。いくら友達といえど話せないことは存在する。察してやれ」
「そんなのはわかってるわよ!・・・もういい。行くよ、すずか、美愛、慎吾、陽龍」
「え、アリサちゃん!・・・なのはちゃん」
アリサが不貞腐れて教室を出ていくのを見て、すずかは戸惑ってしまう。
「いいよ、すずかちゃん。アリサちゃんのとこに行って?今のは私が悪かったの」
「そんなこと・・・でも、お言葉に甘えさせてもらうね?」
そう言ってすずかはアリサのあとを追っていった。
「美愛、慎吾。お前たちも行ってくれ。俺はまだちょっとだけなのはに話がある」
「うん。先にいってるね」
「お前も早く来いよ?」
そして美愛と慎吾も教室を出る。
「・・・なのは。お前は多分考えすぎなんだと思う」
ジュエルシードのこと。そしてフェイトのこと。
「一人で抱え込みすぎるな。そんなことしたって、周りはお前を心配するだけだ。一体なにがお前をそうしたのか俺には分からないが、今お前が抱え込んでいる問題は俺たちにも・・・少なくとも、一人くらいは話せるだろう?全部話せなくたっていい。ちょっと話してくれるだけでも、俺たちはお前を手伝うことができるはずだ。
・・・もっと俺たちを信頼しろ。そして俺たちを頼れ。
俺から言えるのはこのくらいだな。あとは自分で考えて答えを出せ。全ては俺らが決めることじゃない。なのは自身が決めることだ」
「・・・うん。ありがとうね、陽龍くん」
「アリサちゃん、アリサちゃん!」
「・・・なによ、すずか」
すずかがなんとか階段の踊り場でアリサを引き止める。
「私も気持ちは同じだからわかるけど、ダメだよ、怒っちゃ」
「ふぅー・・・っと、すずかの言うとおりだよ、アリサ」
「全くだ。もうちょっと待ってやってもいいだろ、アリサ?」
「美愛、慎吾・・・」
「俺も来たよー。ってかみんな走るの早いなー」
「陽龍も・・・」
俺はな
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