夢心地は人心地
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す術がだけを達人級に精進しているので御座るか……! というか、この前、自分の家の団欒に虫を見るような視線が加えられたのはそのせいで御座るか!?」
流石は、副長。侮れぬ。
一番の敵は、最高に侮れないクラスメイトである。最早、殺意すら湧かないレベルにまで達するこのストレスを何と称するべきか。
「ともあれ、自分達は気にせずに。元より、忍者というのはこういう役割を主として活動する戦種で御座る」
「刃の下に心あり……今更ですけど、名前を考えた人はセンスがありますわね」
「昔の人間ならともかく、今の人間が考え付いたなら、恐らく何らかの責めを負いそうだがない───痛い人として」
「……正純のこの浸食度……正直、やばくね?」
「シッ」
失礼だぞ! と言う叫びは更に無視する。
やはり、武蔵汚染は避けられない症状あったらしい。自分みたいに抗菌が無い人間は武蔵に触れるとこうなってしまうというのが証明されるのは怖い事である。
「……まぁ、こうして英国が攻撃をしなかった事とこのアバンチュールの間に誰も騒いだりしなかった事だけが不幸中の幸いだったな」
「そうですわねぇ……まさか、ここで授業をさせられるとは思ってもいませんでしたわ……」
「あの暴力教師の御高説が役に立つとは思ってもいなかったがな……こういう意図が……あるわけねえよなぁ……」
「……自分思うに、そういえばオリオトライ先生がまともな授業をした事が……」
全員で首の角度が下に落ちる。
嫌な現実を改めて理解してしまったことに全員でしまった、と思った事が解る。
「まぁ、それにしても……助かった点蔵。お前がいなかったら、ここまでまともに暮らせなかっただろう」
思わず、条件反射でずり足で後ろに下がる。
「な、何か、裏があるで御座るな!?」
「これだから、疑心暗鬼忍者はいけねえ───もう既に表に出てるのによ」
「事前ではなく事後!? 実はこの副長、敵で御座るな!?」
「逆に日常では味方であった方が少なかったような気がしますが……」
「この頃、よく思うが、お前らや他のメンバーは逆に葵よりもキャラが立っていないか?」
まぁ、他愛無い事を言える元気が生まれたことはよろしいかとと思う。
自分のクラスはそういうの事に対しての嗅覚とか、能力が異常なので、こういった事に対して読んでくる事もするので、本当に隙がない。
でも、見たところ、読まれたような気はしないので、内心で溜息を漏らす。
だが、恐らくこのような企みをしたのは、隣にいるシュウ殿もだろう。
……本当ならちゃんととまでは言わなくても、シュウ殿にも休んで欲しかったので御座るが……
この今までで一番働いているのは、この御仁である。
だから
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