第十五話
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食は真っ赤に染まっているからだ。
「何なんだそれは!」
「ふぇ?あたしは辛いものが好きなんでですぅ~、これはタバスコですぅ~♪」
そう言いながら、モグモグ食べ始める。
ヴェントはキャナルは完全に全てがおかしいと思いながら、朝食を食べ終える。
「お前は本当に何なんだ?昔からこういう性格なのか?」
「・・・・」
「どうした?」
「な、何でもないですぅ~」
一瞬、キャナルの顔が悲しそうに見えたのは気のせいだろうか。
今のキャナルはいつものように無邪気に笑っている、きっと気のせいだと思いながらヴェントは依頼を受けに食堂を出る。
「・・昔はね・・・・」
キャナルは誰にも聞こえない声でそう呟くと、残りの朝食を頬がパンパンになるまで詰め込み、ヴェントを追いかける。
ヴェントは依頼を受けるとその依頼にキャナルが同行した。
依頼内容はルバーブ連山に落とした荷物を見つけることだった。
ルバーブ連山に到着するとヴェントは動き回りながら、荷物を探すキャナルを見て溜め息をつく。
「どっこかな~、どっこかな~♪荷物さんは何処ですぅ~?」
「はぁ・・・」
「ヴェント~、早く見つけようですぅ~♪」
キャナルはハイテンションでヴェントの腕を掴むと、もの凄いスピードでルバーブ連山の奥地に向かう。
荷物を落としたという奥地に到着した頃には、ヴェントの息は絶え絶えになっていた。
その原因であるキャナルは呼吸一つ乱れておらず辺りを見回す。
ヴェントは呼吸を整えると、荷物を探し始める。
キャナルもヴェントの後ろで荷物を探す。
そこまではいい、だがキャナルが掻き分けながら後ろに石を放り投げ、投げた石がヴェントに全て直撃して痛い。
「・・・」
「どっこかな~、荷物さん出てきてくださいですぅ~♪」
そんなキャナルはヴェントに石をぶつけてるのに気付かず、石をヴェントに向かって投げ続ける。
ヴェントは探す場所を少し変えて移動すると、そのたびにキャナルもヴェントの側に移動する。
―わざとやってるんじゃないか?
そんな考えがヴェントの脳裏に浮かぶ。
しかし、そんなことはなく、キャナルは本当に気付かずにやっているようだ。
「あれ~?何でヴェントはそんなにボロボロなんですぅ~?」
「・・お前のせいだ!俺に石を投げつけたからだ!一瞬わざとじゃないかと思ったぞ!」
「そうなんですぅ~?いや~、ごめんですぅ~♪」
全然反省してないようだったので、俺はキャナルに拳骨をかました。
「あぅ~、痛いですぅ~」
「お前は何でいつもそうなんだよ!」
「ヴェント~、優しくしてくださいですぅ~」
「断る」
即答だった。
キャナルは目に涙を浮かべながらヴェントを見るが、ヴェントは動じない。
そのままキャナ
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