第三章 結びと親友
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ゆっくりと。
傷付けないように、細心の注意を持って進入させていく。
一方で、舌は、縦筋の谷にある、一つの突起物を刺激する。
相手の反応から、そこが最も刺激があると理解する。
だが、そこで相手から反撃があった。
それは、態勢の変化。
互いが互いの局部を攻める格好だった。
女は興奮した男の物を薄暗い中初めて直視する。
思った以上に大きい。
そして逞しいと感じる。
だが、愛おしいとも思う。
男と同じく、女も手と口でそれぞれ互いに刺激しあう。
初めて異性に触れられた同士達するのは早かったと言える。
それでも回復は早かった。
互いに準備は万全でついに互いの初めてが繋がったのだ。
「痛くない?」
「うん、大丈夫」
涙した。それは嬉しさと痛さが交わったもので悲しいものではなかった。
二人は実感する。
繋がり合うことの愛おしさと快楽に心まで浸されて満足できるのだ。
●
朝帰りを初めてした。
高町なのはは自分の中に残る痛みと確かな心の温もりを感じて満足気に自室に戻る。
時計の針は五時を示しており、自室で寝ているはずの親友を起こさない様に静かに扉を開いたのだ。
「げ、フェイトちゃん?」
「おかえり。なのは。随分遅い帰りだね」
高町なのはとフェイト・テスタロッサ・ハラオウンは十年来の親友である。
その親友の感情が読めない。
高町なのははフェイトの無表情を貼り付けにした顔が怖いと思った。
「ち、ちょっとお仕事で、話が長くなってそのまま外泊しちゃった」
「ふーん……。その話し相手って誰?」
正直に答えるべきか誤魔化すべきか迷う。
これ以上嘘を重ねるのは心苦しい。
「えーと、ケイタ君と、仕事の話を……」
「それって二人きりで、しかもお高いホテルで、一緒の部屋で! 泊まって! することなのかな?」
激昂だ。
だが、フェイトは急に感情を変えた。
「でも、結ばれた事をお祝いするのが親友かな?」
激高から涙。
どこで高町なのは達の情報を手に入れたか気にあるが、今は目の前の人物を落ち着かせないといけないと高町なのはは考えた。
相手は情緒不安定だ。
「落ち着いて、フェイトちゃん!」
「私、落ち着いてるよ? だからね、お願い聞いて?」
明らかに落ち着いていないが。
ここで問答してもしょうが無いと思った高町なのははフェイトの言い分を聞こうと思った。
「な、何かな?」
「なのはは私達との約束を破って裏切った。だから私も裏切っていいよね?」
何を? と聞こうとしたが、フェイトが答えた。
「今度の休み。ケイタ君貸して?」
無表情のままフェイトは告げた。
●
「目撃情報と、ホテル側の顧客情報から間違いないですー」
八神はやて
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