第6話 自由
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て近づいた。
男は私の声を聞いて西の岸の場所を教えてくれたが、今はそれどころじゃない。
「私も『塔』の方へ一緒に連れていていってください!仲間が捕まっているんです!!」
私は必死に男に言った。
しかし、男は即答した。
『駄目だ。』
「どうしてですか!?」
私は納得できなかった。
なぜ一緒に行ってはいけないのかを。
それは私が弱く『無力』だからなのか。
私は男に言った。
「私がまだ子供だからですか!?」
『違う。』
男はまた即答した。
「じゃあ何がいけないんですか!?」
『お前は、あの奴隷達の指揮をとるんだ。』
「……えっ?」
私は一瞬何を言っているのか分からなかった。
なぜこの男が私に指揮をとれといったのかを。
しかし、私は男が言った事に説得された。
『お前は、奴隷達の中で一番最初に自由のために立ち上がった。
だからお前は元奴隷達の指揮をするのだ。』
「…指揮…。」
『そうだ。もし、元奴隷達が何かしらの非常事態で戦意損失した場合、お前が先頭にたって指揮をするんだ。』
「……。」
『いいか?』
「…分かりました。」
私は納得し、男の言う事に従った。
『…ありが「なら、約束してくれませんか?」…何だ?』
男は私達のために命をかけて戦ってくれている。それは分かっていた。ここで、男に頼み事を約束するのはワガママだということも。
しかし、私が行けないのならダメ元でもの男に頼むしかない。
大事な仲間のジェラールを助けてくれと。
「私の…大事な仲間を助けてください!」
『仲間?別にいいが、どんなやつか知らないぞ?』
「!?」
私は驚いた。
その男が考えもせず、即答しOKをしたことに。
なぜそんなにも私達のためにしてくれるのかということに。
『…?。どうした、何か特徴を言わないと誰だか分からないぞ?』
「えっ?…あ、はい。」
私は男の声と共に考えるのを止め、捕まっているいる仲間のジェラールの特徴を言った。
「名前はジェラール。
髪は青色で身長は私よりも少し高く、顔の右半分に刺青が有ります。」
『そうか。用はそれだけか?』
「は、はい。お願いします。」
『あぁ。まかせろ。』
シュッ!!
「!?」
男はそう言うと、塔に向かってすごいスピードで走って行き、この場からいなくなった。
「……ジェラール。」
オォオォオォ!
私は大事な仲間の名前を呟くと、西の岸を目指して皆と走り出した。
「(あの人が約束を守ってくれるなら、私はあの人の言った事を守る!!)自由のために!!」
うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!
私はあの人
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