第6話 自由
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ゴオォン!!
「「「「「うわぁああっ!?」」」」」
神官達は魔法を撃ったが、全てが9つの尻尾を持つ獣の咆哮により、吹きとばされた。
その咆哮は地面をえぐりながら神官達を襲い、壁に向かって吹きとんだ。
「いけぇ!!」
「やっちまえぇ!!」
奴隷達は男と獣の後に続き、神官達をどんどん倒していった。
『神官の鍵を取り、まだ牢に閉じ込められている奴隷達を助けろ!!』
ガチャ!キィィン!
「いくぞ!一緒戦って自由を得るんだ!」
オォオォオォオォオォオォ!!!
「くそぉ!くたばりやが…グハァ!?」
「うわぁ!?」
「うるせぇ!俺達はもうお前らの言いなりじゃない!」
「俺達は自由になるんだ!」
男の指示に従い奴隷達は牢を開け、まだ捕まっている人達を助けどんどん勢力を増やしていった。
私は思った。
この男は私達を助けに来たんだと。
私達を助けるために此処まで来たのだと、そう思った。
「く、くそぉ!?ここはもうダメだ!撤退しろ!!」
わぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
「は、はやく伝えなければ!」
「てめぇら!ただじゃおかねぇからな!」
ダッダッダダッダッダ!!
神官達はここがもう私達に占領されたとさとったのか、逃げるようにどんどん塔の中に入っていった。
「やったぁ!俺達の勝ちだぁ!」
オォオォオォオォオォオォオォオォオォ!!!
奴隷達はまた叫んだ。
すると、男はまた指示をだした。
『まだだ!今度は3つに分かれて、それぞれの場所で奴隷達を開放して西の岸にある船を目指して進むんだ!!』
ボォン!
男がそう言うと、9つの尻尾は煙みたいに消えて、男は地面におりた後歩いてきた。
周りの人は獣がいなくなった事に騒ぎだしたが、それも男の声により、咆哮に変わった。
ドシャッ!カチャ… カチャ…
『今日中に全ての場所を開放する!それまで頑張ってくれ!!』
オォオォオォ!!!!!
「よし!やるぞぉ!!!」
「一気に行けぇ!!」
「仲間を助けながら西の岸に突っ走れぇ!!」
皆は咆哮をあげながら次の場所に行き、西の岸を目指して次々に突っ走しって行った。
しかし、男は何か言った後私達とは別の方向へと歩いて行った。
『……奴隷達はあいつらに任せるか。』
カチャ… カチャ… カチャ…
「あそこは……!?」
私は男が行く方向を見たとき、すぐに男の後を追った。
なぜなら、男はジェラールが捕まっている『塔』の方へ歩いて行ったからだ。
「ま、待って!!」
タッタッタッ!
『ん?どうした?西の岸はあっちだぞ?』
私は男を呼び止めた後、走っ
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