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FAIRY TAIL〜忍術を使う魔導士〜
第6話 自由
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のを必死で待った。


エルザ自身、もううんざりだった。
毎日毎日、石を運んでは積み、何かミスをすれば鞭で打たれる。
そんな光景を見慣れてしまったが頭の中で再生される。

そして、その頭の中で再生されたシーンで、ジェラールに助けられた時にジェラールが言った言葉を思い出した。






『もう後戻りはできない。』








『もう戦うしかないんだ。』





「!!!」


そうだ、戦うしかないんだ。

この辛い日々から抜け出して自由になるには戦うしかない。

「(私は戦う覚悟を決めるべきだ!!!)」

ダッ!!


エルザはそう思い、すぐに行動に出た。


「うわぁあああああああ!!!」

「っ!?」

「何だこいつ!?グワァ!?」

エルザは、二人いる神官の内の一人に突進し武器を奪い突き飛ばした。

「「「「「「「なっ!?」」」」」」」

同じ牢にいた人達は驚愕した。自分達の上にたっている筈の神官達を、まだ5歳の女の子が手を出した事に。


「何だこのむす…「ズバッ!!」…ガハァッ!!」

ドサッ……


「はぁはぁ……」

「エ…エルザ……?」

神官は首をきられ、血を流した。

「お前……何て事を……」

「は、反乱だぁぁぁぁぁ!!!」

エルザが行った行動を見て、突き飛ばされた神官が叫んだ。

「な…何て事をしてくれたんだよ!?お前!?」

ザワザワ! ザワザワ!

周りの人達は騒ぎだした。
神官の首を切り殺した事により、混乱しているようだ。
中には、絶望している人もいた。
皆がもう終わりだと言っている

「エルザ、お前……!?」

ロブおじいちゃんが何か言おうとした

次の瞬間!





ドォンッ!!!



「「「「「「「……!?」」」」」」」

大きな音と共に、牢の150メートル位の先に白い煙みたいのが上がっていた。

カシャ カシャ ……

その白い煙の中から何かが歩いてくる音が聞こえてきた。

そして、黒い人のような影が見えた。

『奴隷達につぐ!』

白い煙の中から若い男の声が聞こえてきた。
その声は私達に言っているものだとすぐに気付き、周りの人達、今働いていた奴隷達、そして神官達も静かにその声の言う事に耳をかたむけた。

『西の方にある岸に船がある!』

私はその声を聞いた時、安心感を持った。

『この日々から抜け出し、自由を望む者は!』

私はいつの間にかショウが泣き止んでいる事に気付き、ショウを見た。
今のショウは落ち着いていた。
まるで、母と一緒にいる赤ちゃんのように。

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