第四章 空白期編
第九十四話 『堕ちるエース』
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ものが発射されたり鋭い爪が迫ってきてなのはに何度も当たっていく。
「なのはッ!」
「なのはッ、今行きます! このっ、邪魔です!」
なのははビームや爪に曝されながらも心の中で、
(シホちゃん、ごめんね…私、やっぱり無理していたのかな? 痛い、痛いよ…)
その手を握りしめてなのははシホに以前にもらった宝石でできたお守りを取り出し握り締める。
するとそれは光り輝いて、
◆◇―――――――――◇◆
…シホはなにか嫌な予感を感じた。
それは以前なのはにあげた宝石剣の欠片のお守りから伝わってくる。
(なのはに危険な事が起こっている!?)
本日はすずか達の魔術の訓練をしていたシホは咄嗟に宝石剣を自室からその手に転送して呼び出し、
「なのは! 今行くわ! 宝石剣よ、空間を切り裂きなのはの下へ誘え!」
「シホッ!?」
「シホちゃん!?」
「シホッ!?」
すずか達の声を置いてきぼりにしてシホは空間を飛び越えてなのは達の下へと直行した。
そしてシホが目の当たりにする。
「おい…! おい…! バカヤロウ、しっかりしろよ! なのは!」
「なのは、しっかり…!」
そこではなのはが全身に傷を負って血を流していた。
レイジングハートも故障して地面に転がっている。
ヴィータとオリヴィエが必死になのはに呼びかけをしていた。
「なのはッ!」
「!? シホ! どうしてここに!」
「それよりなのはの容態は!?」
「かなり危険な状態です! 早く医療班に連絡しなければなのはの命が…! マスター、しっかり!」
「どいて、ヴィータ! 応急処置だけでもするわ!」
「お、おう…!」
「投影開始!」
シホが投影したのは全て遠き理想郷。
これによってなのはの傷を治そうというのだ。
しかし、
「傷が深すぎる! アヴァロンの治癒だけじゃ追いつかない!」
そこに医療班が駆けつけてくる。
それによってなのはは担架に乗せられて運ばれていった。
それを見ていたヴィータとオリヴィエは、
「サーヴァントの私がついていながら…こんな失態をしてしまうなんて!」
「オリヴィエのせいじゃねぇ。あたしがもっと魔法が使えなかったアイツをちゃんと守っていたらこんな事には…!」
「魔法が、使えなかった…? それ、どういうこと。ヴィータ?」
「言葉通りだよ…。なんか変なフィールドをこの機械共が起こして魔法が発動しなくなったんだ。そしてビームや爪を何度もなのはに浴びせて、それで…」
「そう…調査班にこの未確認を調査してもらったほうがいいわね。それより早くなのはの下にいかないと…!」
それで私達はなのはが治療を受けている管理局本局へと直行した。
手術室
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