第八十七話
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紹への対処は俺がする事になったがさてどうするか……。
「最近の袁紹で何かあったか? 何でもいいぞ」
俺は斗詩と猪々子に訊ねた。
「そう言えば……最近、姫は少し……その……お腹回りが……」
「成る程、率直に言えば太ったと……」
「……容赦ないなアニキ……」
これぐらいわけないな。待てよ……フッフッフ、これはいけるかもな。
「………(アニキの顔が悪人面してるぜ……)」
となれば実行は明日からだな。
――翌朝――
「ぐお〜……むにゃむにゃ……」
ただ今斗詩と猪々子と共に袁紹の部屋にいるが……。
「……腹丸出しでイビキかよ……」
「アハハハ……」
まぁいいや、今は……。
「さっさと起きんか袁紹ォッ!!」
「ギャピッ!?」
俺は袁紹の頬に思いっきり叩いた。よくこうやって母さんに叩き起こされたな。
「な、何ですのッ!?」
「お、一発で起きたか」
予想では三発くらい考えていたが……。
「貴方は……誰でしたっけ?」
………。
「やっぱ斬首でいいな」
「そ、それは止めて下さい長門さんッ!! ほら姫、長門さんですよ」
「長門……あぁ、何かいましたわね。それがこの私に何用で?」
……このパツキンクルクルドリルめ。
「いやなに、最近、袁紹が太ったと聞いてな。その手伝いをしてやろうと思ってな」
「なァッ!? 何故それを貴方のようなのが知っているッ!!」
「城内では持ちきりだぞ? そのうち太った袁紹という名が付くかもしれんな」
「なァッ!?」
「「(……喧嘩売りすぎてる)」」
「そこで俺がお前に手を貸してやる。俺の言う通りにすれば痩せる事はもとより、綺麗な身体を手に入れた事で曹操が悔しがるかもしれんぞ?」
「……いいじゃありませんの。やってやろうじゃありませんかッ!! そして華琳さんをドン底に落としてやってやろうじゃありませんかッ!! オーホッホッホッ!!」
……チョロいな。
「よし、ならば着替えを済まして訓練所に来い」
「まだ朝食を食べてませんわよ」
「朝食前に運動をすると痩せる効果がある」
「直ぐに支度をしますわ」
即答かよ……。
「とまぁ今からするわけだが……怪我をしないようにまずは身体をほぐしておくか」
というわけで準備体操を二人で始めた。なお、斗詩が陰ながら応援している。
ストーカーと言った奴は出てこい。
「痛いッ!! 痛いですわッ!!」
「……どんだけ身体が堅いんだお前は……」
時折袁紹の身体からボキボキと音が聞こえるけど……どんだけ運動していないんだ?
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