黄巾の章
第6話 「こ、孔明の罠だぁぁぁぁぁぁぁっ!」
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香様も、あんまりはしゃいじゃダメと思います」
「あ、う、うん。ごめんね、雛里ちゃん」
桃香様はそう言ってぺこり、と私に頭を下げました。
その様子にぽかん、とする馬超さん。
「……あー、えと……劉備さん、だよな」
「あ、はい」
「確かこの義勇軍の筆頭っていうか盟主みたいなもんなんだろうけど……そんなに簡単に頭下げていいのか? 他人の臣だろ?」
「え? どうしてです?」
馬超さんの言葉に、きょとんとしながら逆に質問する桃香様。
「いや、だって……なあ」
「悪いことしたら謝るのは当然じゃないですか。それに雛里ちゃんは仲間です。仲間が私の悪いところを指摘してくれるなら、それを素直に認めるのが当然じゃないですか」
「……なかま」
「はい! ご主人様も、愛紗ちゃんも、鈴々ちゃんも、朱里ちゃんも、そして雛里ちゃんも、私の大事な仲間です。信頼している人が私のために怒ってくれるなら、ちゃんと謝って正さなきゃダメだと思います」
「………………」
……私は盾二様と出会わなかったら。
たぶん……いえ、きっと桃香様に仕えていたと思います。
そう思わせるだけの徳が、桃香様には確かにあるのですから。
「……はは、アハハハハ! そっか、そっかそっか……鳳統。あんたの言ったとおりだよ。確かに……会えば解るなあ」
「はい」
「え? なになに? どういうこと? わ、私にも説明してよー!」
「「ぷっ……」」
私と馬超さんは二人して笑いました。
桃香様。
困った顔がとてもかわいらしいですよ。
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